地下壕に響くバイオリン......。ウクライナの少女の動画が世界で感動を呼ぶ。
Society & Business 2022.03.09
SNSはウクライナを支援する声で溢れかえっている。地下壕に避難したウクライナの少女がレジスタンスの武器として選んだのは音楽だった。
What we do in bomb shelters when they bomb us from the sky pic.twitter.com/SzielSRxIj
— Liubov Tsybulska (@TsybulskaLiubov) March 6, 2022
他の市民と地下壕に避難した少女はウクライナ民謡「What a Moonlit Night(美しい月明かりの夜 )」をバイオリンで弾くことにした。2022年3月6日の晩にSNSに投稿された動画は数時間のうちに100万回以上再生された。ウクライナの専門家リューボフ・セボスカァヤもこれをシェア、「空爆を受けている時に私たちは防空壕でこんなことをしているのです」というキャプションを添えた。
非暴力的なレジスタンスはSNSで広く支持された。とりわけツイッターでの反響が大きく、何千ものコメントが寄せられた。「なんと素晴らしい」「本当に素晴らしく、同時に悲しい......どうかお気をつけて。皆さんのために祈ります」、あるいは「心が癒されました」等々。あるアメリカ人は、「悲劇的な状況にあるウクライナの素晴らしく勇敢で英雄的な民の底力」と書いている。
---fadeinpager---
音楽の持つ力
ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、音楽は戦争に抗議する手段として盛んに活用されている。1997年からブルターニュ交響楽団のソリストとして活躍しているウクライナ出身のヴァイオリニスト、ニコライ・ツィガンコフもフランスのテレビ局、「フランス3」でウクライナの国民的作曲家、ミロスラフ・スコリクの「メロディ」を演奏した。他にも、地下壕に避難した子供たちがウクライナ国歌を歌っている動画が複数投稿されている。
text: Mathilde Seifert (madame.lefigaro.fr)