Business with Attitude 生理を正しく知り、スポーツをもっと楽しく!

Society & Business 2022.10.24

衣食住、そして働くという日々の暮らしを大切にしてきたフィガロジャポンのBusiness with Attitudeは今年3月、日常の課題を解決し、よりよい明日に繋がるビジネスアイデアを広く一般から募るピッチコンテストを初開催。100件を超える応募が寄せられ、その中からファイナリスト6組を選出した。

暮らしをより美しく、豊かにする6組のアイデアを紹介する。


Dream Award
小学生以上のすべての女性たちを対象に、明日をよりよくする夢のアイデアを募集。BWA事務局が、その夢の実現に向けたさまざまなサポートを提供。


#04
Contestant|一般社団法人 スポーツを止めるな 学生アスリート支援団体

Pitch Title|1252Project

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女子学生アスリートが抱える生理の課題に、元競泳日本代表の伊藤華英らトップアスリートや医療・教育の専門家がともに向き合う情報発信プロジェクト。

生理を正しく知り、スポーツをもっと楽しく!

コロナ禍で活躍の機会を奪われた学生アスリートをはじめとし、スポーツを愛し、スポーツに打ち込み、スポーツと生きるすべての学生を支援する一般社団法人スポーツを止めるな。同団体が2021年3月8日の国際女性デーにスタートさせたのが1252プロジェクトだ。1年間(52週)のうち約12週間は訪れるといわれている生理とスポーツの関係について、学校での授業やSNS投稿、動画配信などを通じて10代の学生アスリートやその指導者に伝えている。1252のリーダーは元競泳日本代表で、2008年北京オリンピックにも出場した伊藤華英。「アスリートは自分の弱みを見せない人が多い。けれども月経痛や生理にまつわる問題について考え、対処することは決して弱さでない」と呼びかける。

>>【ピッチを見る】月経についての正しい知識を、女子学生アスリートのために。

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生理について考える出張授業のほか、インスタグラム@1252projectでは、「アスリートが知っておくべき生理の知識」を調査結果とともに発信している。

Q1. 日常の課題を解決するあなたの活動を教えて下さい。

運動部に所属する女子学生の生理教育、また実態調査を行っていますが、8割近くは生理について知ることは大切だと思いながらも、6割以上は特別な対策をしていないという結果に。身体がつくられる10代で生理について正しい知識を得て、正しい対策を採ることは競技生活を幸せに過ごすためにとても重要です。この活動を通して、競技生活を終える時に「スポーツをやっていてよかった」と思える人を増やしたいと思っています。

Q2. この活動を始めたきっかけは?

23歳で北京五輪に出場。ところが大会中に生理になり、それに向き合う知識がなく、結果コンディションを整えることができなかった。当時誰にも言えなかったけれど、引退後、「生理でコンディションが悪かった」と発言する海外選手を見て、「話していいんだ」と思った。それから私もコラムで発信するようになり、多くの反響をいただきました。これから身体がつくられる10代のアスリートにもこのことを伝えたいと、1252プロジェクトを始めました。

Q3. 現状の課題は? また活動を通して描く未来は?

男子生徒や男性指導者にも生理を一緒に学んでもらうことを大切にしています。最初は気恥ずかしいと感じる人もいますが、身体の仕組みを学び、一人ひとりの症状が違うということを知ることで、相手への思いやりやリスペクトに繋がると思います。また、同じ女子学生でも自分の状態について知っていてほしい人もいれば、言いたくない人もいる。そんな多様性を前提としたコミュニケーションについても今後情報を提供していきたいです。

Pitch Contest 2022
Finalists

*「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋

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