キャサリン皇太子妃、幼児教育への意見書を公開。
Society & Business 2022.12.01
英国王室キャサリン皇太子妃は、英日刊紙『テレグラフ』のコラムで、子どもたちへの教育の重要性を世間に訴えた。
コーチ・コアの10周年記念チャリティに参加したキャサリン皇太子妃。(ロンドン、2022年10月13日) photography: Getty Images
キャサリン皇太子妃が警鐘を鳴らしている。11月25日に発行された『テレグラフ』の記事で、皇太子妃は自身の身近なテーマである幼児期の教育に光を当てた。その中で、ウィリアム皇太子夫人は、妊娠から子どもの生後5年間が非常に重要であると主張している。
「個人として、多くの人の中で、そして地域社会の一員として、繁栄するための基盤を確立するために非常に重要な時期」と述べている。
「この10年間、心身の健康問題といった社会的な問題にどう取り組むべきか、さまざまな専門家と話す中で、私はひとつのことを確信しました。将来の世代のために、より健康で幸福な社会を作ろうとするならば、まず人生の最初の5年間の重要性を理解し認識することから始めなければなりません」と、自身も3人の子どもジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の育児に深く関わるキャサリン皇太子妃は綴った。
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決意のプリンセス
キャサリン皇太子妃は、子どもたちとメンタルヘルスを強く支持している。大人になってから直面する問題の多くは、幼少期に起因していることを、皇太子妃は目の当たりにしてきたからだ。「人間関係を構築する能力や仕事で成功する能力から、大人になってからの心身の健康まで、すべてを決定するのは、この幼少期の体験や人間関係、交流といった成長過程なのです」と『テレグラフ』紙で述べた。
そして、キャサリン皇太子妃は2021年6月に、幼児期の影響に関する認識と研究を促進することを目的とした組織「Royal Foundation Centre for Early Childhood」の設立を発表し、非常に熱心に取り組んでいる。「しかし、まだ十分ではありません。ホームレス、暴力、薬物乱用など、貧困や精神状態の悪化につながることが多い今日の複雑な課題に取り組むには、子どもたちとそのケアラーを正しく理解するためにできる限りのことをする必要があります」と述べた。
キャサリン皇太子妃の決意は揺るぎない。「今後もこの問題に光を当て、社会で最も若いメンバーにとって重要な幼児期にもっと焦点が当てられるように可能な限りのことをする決意です。彼らは我々の未来を意味するのです」。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi