独立行政法人国際協力機構(JICA) 一人ひとりの思いと行動でSDGsの目標達成に、JICAメンバーの取り組み。

Society & Business 2023.02.22

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2030年の達成を目指して世界が取り組む「SDGs」。その目標達成のために重要なのは、SDGsを自分ごとと捉え、一人ひとりが自分なりの関わりをもつこと。貧困削減や教育、保健医療など、さまざまな課題・分野で途上国への国際協力を行っているJICA(ジャイカ)メンバーのSDGsに対する個人的な活動や行動、思いを紹介する。

海辺に漂着したプラスチックがカラフルな砂時計に

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湘南の海で拾ったプラスチックごみで横尾さんがつくる、海プラ砂時計

海洋プラスチックは海洋生物が誤飲してしまったり人体への混入などの害に加え、海水や日光による劣化の過程でメタンなどの温室効果ガスを排出します。そんな海プラ問題に危機感をもつ一方、趣味の海釣りでごみが風に飛ばされた際や、釣り具が海底に引っかかったときに罪の意識を感じていました。そうした自責の念から思いついたのが海プラ砂時計。海辺に漂着した海プラを拾い粉砕してつくった砂時計は、さまざまな色のプラスチックが煌めきながら優しい時間を刻みます。海を傷つけてきたプラスチックごみを製品価値のある砂時計として生まれ変わらせることで海プラ問題への関心の輪を広める活動に、非常にやりがいを感じています。

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reported by 横尾昂志|JICA中南米部 

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開発協力を推し進めるテクノロジーのチカラ

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人的被害を最小限にするため、アトラス山脈の中山間地域には洪水予警報システムを導入。

モロッコという国をご存じでしょうか? 砂漠や迷宮都市が有名ですが、アトラス山脈という山間部があり、冬には雪が積もり、スキーも楽しめます。このモロッコに家族とともに赴任したのですが、子どもの教育が悩みの種でした。しかしタブレット学習教材のおかげで日本にいるのと変わらない環境で子どもたちが国語や算数を学ぶことができ、悩み解消。テクノロジーの進歩に大いに感謝したことを覚えています。同時に、もしかしたらモロッコの山間部の子どもたちもこの方法であれば勉強ができるようになるのかもしれない、と考えました。そのことがきっかけになり、開発協力に科学技術の力でイノベーションをもたらすことに取り組んでいます。

reported by 若林基治|JICAコートジボワール事務所
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毎日使うキッチン用品を地球に優しい製品に

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千葉県の団体「プリヨ ハンディクラフツ」が販売する「土にかえる わたしのたわし」。

私生活で無理なくSDGsに貢献したいと思ったのがきっかけで、SDGs商品、最近は特に “SDGsたわし”を購入しています。一般的な食器用スポンジの素材(メラミンやアクリルなど)は、使うたびに排水溝を通り抜けてマイクロプラスチックが海に流出してしまい、海洋生物の体内に蓄積され悪影響を及ぼすといわれています。写真のたわしは黄麻からつくられるジュート素材のため、擦ってもマイクロプラスチックは発生せず、廃棄しても土に戻ります。また丈夫で擦り洗いができるため、洗剤の使用量も削減できる点でも環境に優しいたわしです。加えてバングラデシュのフェアトレード商品なので、途上国の収入向上にもつながる点がよいと思い購入しています。

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reported by 楠根恵理佳|JICA東京

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SDGsは自分と地域そして世界につながる合言葉!

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2022年10月に福井県鯖江市で開催された「SDGsフェス」に出演した野吾さん(左から2人目)

昔からモノを無駄にするのが嫌で、もらった紙袋が捨てられない庶民派の私が、SDGsのテーマソングを作りました! SDGsは環境だけでなく「人権」が重要なキーワード。「誰一人取り残さない社会」を目指そう、途方もない大きな課題も微力に見える一人ひとりのチカラの積み重ねで希望の光が見える⸺その思いを歌に込めました。講座やイベントで歌ううち、共感してくれる人が応援したり話を聞きたいと声をかけてくれるようになり、自治体の活動にも携わり始めました。歌うたびに世の中が少しでも良くなればいいなと願いながら、今日もギターを抱えて歌っています。SDGsは仲間とつながる合言葉。みんなで一緒に楽しくアクションしましょう!

reported by 野吾奈穂子|JICA北陸
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野吾さんが出演したイベントのYouTube動画はこちら

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商店街に潤いを与えるプランター菜園

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大人も子どもも一緒になってどろんこに。

都市での資源循環を実現してみたい! そんな思いから千駄ヶ谷商店街で「ねこのひたいFARM」という取り組みをしています。きっかけは2年前。自炊の機会も増え、料理中に発生する野菜の皮を生ごみとして捨てることに疑問をもちました。暮らしのなかでできることから社会課題に取り組みたいと思い、自宅で野菜くずをコンポストで分解して堆肥をつくり、その堆肥で野菜を育て始めました。転機は2021年の秋。それまで千駄ヶ谷に縁がなかったさまざまなバックグラウンドをもつ8人が集まり、それぞれの個性を生かし、商店街に自家製の堆肥を使ったプランター菜園を作りました。商店街や保育園などの方々の力をお借りしながら、活動の輪が広がっています!

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reported by 浅川裕子|JICA経済開発部

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気軽に参加できる「ごみ拾い」は良いことづくめ

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つくば市の仲間たちと一緒に(後列右から3人目が山邊さん)。子どもから大人まで(犬まで?)幅広く参加。

ごみ拾いは幼児からシニアまで気軽に参加できる魅力的な活動です。さまざまな人と「出会い」、体を動かすことで「健康」になり、街を綺麗にしながら自分の心も「綺麗」にすることができます。拡大して考えれば世界の「廃棄物管理」について課題意識をもち、SDGsの目標11~15まで視野を広げることができます。海洋プラスチック問題や人体への影響についても問題意識をもてますよね。「お金はもらえないし時間もかかるし、よくできるね」と言われることもありますが、それ以上に「地球の環境を守る第一歩」と思える意義深い活動です。最近では“ごみ拾いアプリ”も登場し、簡単に仲間をつくることができますよ。みなさんも始めてみてはいかがでしょうか。

reported by 山邊知宏|JICA筑波
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今回紹介した記事をはじめSDGsを特集した「JICA Magazine」2月号を、下記サイトにて公開中。日本と世界をつなげる活動を長年実践してきたJICAの取り組みや世界の現状から、SDGsについてあらためて考えてみよう。

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