中国の女子たち、橋の下で夜に"路上配信"を行う理由とは？

中国で橋の下に大勢の女性が集まり、夜な夜な配信を行う動画が先週投稿され、拡散された。どうしてこのような状況が生じるのか。

 

J/K What's going on is they are gaming the location feature. Streaming platforms allow users to search locally- wealthier neighborhoods mean much higher donations because of the perceived availability of the streamer. Also we just like groups and company- and they co-lab pic.twitter.com/8LKMipfl1r

— Naomi Wu 机械妖 (@RealSexyCyborg) February 11, 2023

 

Twitter@RealSexyCyborg

アルゴリズムの回避。それが中国の橋の下で配信しながら夜を明かす大勢の女性たちの特技だ。2月11日、ユーチューバーのナオミ・ウー（チャンネル登録者数238,000人以上）がその仕組みをバラした。テクノロジーとDIYを愛する人気ユーチューバーがツイッターに投稿した動画は瞬く間にSNSで拡散した。動画にはマイク、三脚、スマートフォン、リングライトなど、ライブ配信のための機材を持った若い女性たちが、橋の下で地べたに座っている様子が映しだされている。いったいなぜ？

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富裕層エリア

ナオミ・ウーによれば、これは中国南部にある桂林市でライブ配信をしている女性たちで、彼女たちはアルゴリズムの裏をかこうとしている。中国では、配信場所を指定してライブ動画を検索できる動画配信プラットフォームがある。富裕層エリアから配信する女性たちはインターネットユーザーからの寄付が多く集まることを期待している。「何が起きているかと言えば、彼女たちは位置情報機能を利用している。ストリーミングプラットフォームでは地域検索が可能だ。富裕層エリアからの配信は、本人もそこに属していると推定されるため、寄付が多く集まる」と、ナオミ・ウーは分析する。

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ほとんどの女性は本業が別にある

ライブ配信は、工場で働くよりも楽だし収入も良い。少なくともナオミ・ウーはツイッターで「収入はかなり良かったりする。ほとんどの人は本業が別にあるけれど」と述べている。一方、ロイターを引用したオンラインメディア「Brut.」によるとライブ配信を行なっている若者の多くは実のところ夜9時から早朝までコンテンツ配信をおこなうメディア企業の仕事をこなしているという。

いずれにせよ、こうした橋の下の活動を好ましく思う人ばかりではない。実際、騒音の苦情があり、女性たちは橋の下から撤退せざるをえなかった。その後、彼女たちは富裕層エリアからもっと離れた別の橋の上に陣取った。