フランスの社会福祉大臣、「プレイボーイ」の表紙を飾ると発表し大論争。

Society & Business 2023.04.05

フランスでは女性は自由である」と自己弁護をした。社会福祉・連帯閣外相を務めるマルレーヌ・シアパ氏は3日前、4月8日発売の男性誌「プレイボーイ」の表紙を飾ると発表し、物議を醸した。

 

マルレーヌ・シアパ氏、「プレイボーイ」4月8日号のトップページに登場。Twitter@jeannebarontv

「女性の自由とフェミニズム」。これらは、マルレーヌ・シアパ氏が「プレイボーイ」の4月号で行った長いインタビューで取り上げられるテーマだ。2022年以降、社会福祉・連帯閣外相を務める彼女は、著名な男性誌の表紙を飾ることに同意した。しかし、今回の発表は、野党の陣営に動揺をもたらし、世論と同様に多数派の中にも波紋を投げかけている。ある者は政治的な見せしめだと騒ぎ立て、ある者は彼女の勇気と好きなように自らの体をさらけ出す自由に拍手を送った。

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「プレイボーイ」掲載のマルレーヌ・シアパ氏:大多数が恥ずかしいという意見。

3月31日から、写真はまだ明らかにされていないにもかかわらず、SNS上にはコメントが寄せられている。4月3日(月)、一部の人は単なるエイプリルフールのジョークだろうと考えていたことが、ついに現実となった。「プレイボーイ」のトップページの写真が数枚流出したのである。マルレーヌ・シアパ氏は、マリアンヌ(フランス共和国を象徴する女性像)のような姿で、顔を地平線に向け、肩を出し、背景にはフランス国旗が描かれている。表紙を飾る「プレイボーイ」のタイトルは、ナショナルカラーである青、白、赤で統一されている。

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後ろ向きな人が何と言おうとも

4月1日に公開されたツイートで、マルレーヌ・シアパ氏は批判に対して自己弁護していた:「女性が自分の体を処分する権利を守ることは、どこにでもあり、いつでもあることです。フランスでは、女性は自由なのです。後ろ向きで偽善的な人たちが何を言おうとも」。前女性・男性平等担当長官は、フェミニズム、政治、文学に関する根本的な問題を議論する目的もあったと断言しているが、特にアングロサクソン系メディアでは、この雑誌の選択を疑問視する声も絶えない。

アメリカ人のヒュー・ヘフナーによって創刊されたプレイボーイは、数十年にわたり多くの論争の的となってきた。ロサンゼルスに位置し、エロティカの王が住んでいたプレイボーイマンション(2017年に91歳で死去)は、長い間、数々の性的乱交の舞台となり、その際に複数の女性から暴行があったと報告されている。

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フランスの中道政党、ルネサンス(再生)のプリスカ・テヴノ代議士は「マルレーヌ・シアパ氏は、女性の身体や権利に関する問題に光を当てることで知られているのでしょうか?」という質問に対し、「そうだと思います」と回答。また、「雑誌プレイボーイは、女性の権利というテーマを推進することで知られているのでしょうか?」という問いに対しては、「私はそうではないと思います」とツイッターで答えた。

 

 

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注意をそらす

しかし、ある人にとっては、この話題は別のところに焦点がある。年金改革という爆発的な社会的背景と、数週間前からフランスで行われているデモを考慮すると、この報道は注意をそらすことを目的だという。「この話題では、例えば、病んだ民主主義を改革するための解決策や、崩壊寸前の公立病院、社会的・生態学的緊急事態について話すことはないのです。政治はメディアの娯楽ではありません」と、フランスの元労働・雇用・統合大臣であるドミニク・ベルティノッティ氏は綴っている。

フランスの日刊紙『ル・フィガロ』が確認した仏ニュース局BFM TVの情報によると、エリザベット・ボルヌ首相は、マルレーヌ・シアパ氏に電話をかけて、「プレイボーイ」でのインタビューは「まったく適切ではない」とまで伝えたそうだ。長時間にわたるインタビューの公開が予定されているが、形式よりも内容の方が問題ないことを祈りたい。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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