BWA Pitch Contest 2023 受賞者の思いを紹介 性教育を「したいけどできない」 ママを助けるサニタリーショーツ。

Society & Business 2023.09.29

日常の課題を解決し、美しく豊かな暮らしとよりよい社会を創りたい。そんな思いを持つ女性起業家たちがビジネスアイデアを発表するBWA Pitch Contest 2023。2回目となる今年はリアルイベントを開催、8組のファイナリストがビジネスに懸ける思いを語った。


Audience Award

当日来場した観覧者が「あったらいいな」と感じたビジネスアイデアに投票。
今年は2組が選ばれた。

follg.
渋谷木の実(Konomi Shibuya)

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愛知県西尾市出身。美容師として働いた後に専業主婦に。自身の娘の生理や性教育にさまざまな課題を感じ、ビジネス経験ゼロから起業を決意。思春期保健相談士としても活動し、性教育のきっかけ作りに力を入れている。https://for-all-girls.com/

「性に関する親子の不安を解決するアイテムを」

心身ともに健やかに生きるすべを学ぶために必要不可欠でありながら、性教育に苦手意識を持っている母親は多い。「話したいけれど話せない」という母と娘の悩みに寄り添いたいと、プロダクトの開発に乗り出した渋谷木の実。

最初に手がけたのは小中学生向けの吸水サニタリーショーツ。生理用ナプキン以外の選択肢があることを知ってもらい、子どもたちの生理に対する不安を少しでも減らしたいと考えた。さらに「同意」について親子で学べるキューブゲーム、どうしても話すことができない性の悩みに対し正しい知識と相談先へアクセスするための教育カードをセットにしたwellme(ウェルミー)を23年6月から販売している。

ネットを通じた子どもの性被害が増加傾向にあるいま、「ひとりで悩み、孤独を感じている子が周りと繋がるツールになれれば」と、細やかに軽やかに活動を続ける。

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230915-BWA2-08.jpg子どものストレスを減らすことを第一に考え、薄さと扱いやすさにこだわったサニタリーショーツ。 

230915-BWA2-09.jpgアイテムはオンラインで購入可。wellme¥3,900

Q1. 事業を立ち上げたきっかけは?

「生理用ナプキンを買って」と親に言えなかったり、生理がいつ来るか不安で常にティッシュを詰めていたりする女の子がたくさんいる現状に衝撃を受け、小中学生向けのショーツの開発に乗り出しました。

Q2. 今後のビジネスの展望は?

ずっとやってみたかったwellmeのサブスクリプションサービスに挑戦してみたいと思っています。

Q3. 働くうえで大切にしている「美学」は?

多様な社会を楽しむこと、いつでも変化を恐れないこと。みんなそれぞれの考えがあってOKだよ、という発信を、ビジネスを通してし続けていきたいです。

渋谷さんのピッチは12:24〜。

BWA Pitch Contest
受賞者一覧を見る

BWA特設サイトへ

 

Business with Attitudeとは?
衣食住にまつわることなど、日常の豊かさや美しさを愛おしむフィガロジャポンが大切にしてきた「アールドゥヴィーヴル」の価値観を軸に、日本の女性の働き方をもっと多様に、豊かにしたいと2021年から始まったプロジェクト。3つの活動を軸に展開中。

230915-BWA-2022_1200.jpg2022年12月に開かれたBWA Award2022賞状授与式& 懇親会の様子。22年は森星をはじめ5人の次世代のロールモデルを表彰した。

BWA Award
誰もが日々の生活を大切にし、幸せを感じられる社会を。有識者審査員とフィガロジャポン編集部が、自身の美学や楽しみを大切にしながら、多様な働き方、暮らし方を実践し、社会によいインパクトを与える次世代ロールモデルを選出するBWA Award。2023年の受賞者は、2024年1月号のフィガロジャポン(11/20発売)にて発表予定。

BWA Pitch Contest
日常の課題を解決し、より豊かでより美しい明日をもたらすビジネスアイデアを募集し、発表してもらうビジネスコンテスト。事業の規模ではなく、その人がなぜビジネスを始めたのか、どんな思いが込められているのか、各人の起業の物語にフォーカス。2022年は6組のファイナリストのビジネスの発信をBWA事務局がサポートした。

Seminar & Workshop
毎月1回開かれる定例オンラインセミナー。よりよい明日を目指して多様な働き方を実践するゲストを招き、その人の活動、働き方に込められたアールドゥヴィーヴルにフォーカス。美しく豊かに働くヒントを提供し、女性たちが集い、応援し合えるコミュニティの構築を目指す。「フィガロマルシェ」と連動したイベントも随時開催。

*「フィガロジャポン」2023年10月号より抜粋

photography: Mirei Sakaki

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