中絶保護の憲法改正に向け、ソフィー・マルソーが意見。
Society & Business 2024.01.29
女優のソフィー・マルソーは1月24日、中絶の権利が脅かされているとインスタグラムに投稿し、中絶の権利をフランスの憲法へ明記することに反対している人々を非難した。
パリのブックフェアでのソフィー・マルソー。(2023年4月22日)photography: Abaca
1月21日、パリで中絶の権利反対派のデモがあった。フランスで妊娠中絶を保護するための憲法改正に向けた動きが進む中、彼らが掲げたスローガンは「保護にはイエス、憲法制定にはノー」。ラジオ局「フランスアンフォ」の取材に対し、デモを組織した「パリ・いのちの行進」会長、ニコラ・タルディ=ジュベールは、中絶の権利は脅かされていないと断言した。
デモがあった3日後の1月24日、中絶の権利を憲法に定めるための審議が国民議会(下院)で始まった。一方、元老院(上院)のジェラール・ラルシェ議長はメディアに対し、「中絶の権利は我が国で脅かされていない。(中略)憲法を社会権、社会的権利の目録化するのはいかがなものかと思う」と発言した。
この発言にソフィー・マルソーは怒った。1月24日、インスタグラムで反対意見を投稿、「もちろん、中絶の権利は脅かされています!!」から始まるメッセージで反対派を非難した。
---fadeinpager---
命の危険
メッセージは次のように続く。「中絶に頼ることができず、あなたがたのせいで命の危険にさらされる女性たちの運命もそうです。あなたがたは内心、女性がどうなろうと気にしていない。あなたがたは家父長制の象徴であり、懐古趣味のごう慢な偽善者なのです。あなたがたはフランス社会の恥です。あなたがたのような男性がいる限り、私たち女性は誰もが危険にさらされているのです」
フランス人が好きなセレブランキングに女性として初めてランクインした女優は率直な物言いで知られる。12月末には、「パリ・マッチ」誌に対し、ジェラール・ドパルデューの性的暴行疑惑に関して次のように語っている。「下品で挑発的なのが彼のウリでした。もてはやされるようになったのと同じ理由でいま、非難されているんですね」と。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)