2035年までに「もっとも裕福になる世代」が新研究で明らかに。
Society & Business 2025.04.16
3月23日に発表された、米銀行「バンク・オブ・アメリカ」の報告書によると、ある時期に生まれた幸運の者は、今後10年で歴史上もっとも金持ちになる可能性があるという。
現在13歳から28歳にあたる世代は、貯蓄額に対して平均2倍の額を消費しているという photography: Getty Images
いつかお金持ちになりたい? 朗報がある。もしもあなたが、1997年から2012年の間に生まれていれば、だ。2025年3月23日、バンク・オブ・アメリカのアナリストらが発表した報告書によると、「Z世代」が今後10年で、史上もっとも裕福な世代になる可能性があるという。
彼らは、1946年から1964年の間に生まれ、いまちょうど引退の時期を迎えている「ベビーブーマー世代」から莫大な富を受け継ぐ。その総額は、2030年までに36兆ドル、2040年までに74兆ドル以上になると見積もられている。
この驚くべき数字は、個人の富を反映しているのではなく、世界中のこの世代が集合的に保有する資産(不動産、投資、相続、事業)の総合的な価値を表すものだ。
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親に「遅れをとっている」
この研究は、こうした天文学的な合計金額だけに限ったものではない。Z世代は、その消費パターン、仕事との関係、そして新しい貯蓄習慣から「経済、市場、社会システムにとって、もっとも破壊的な存在」となる可能性も指摘されている。
バンク・オブ・アメリカによると、現在の13歳から28歳にあたるこの世代は、貯蓄額に対して平均2倍の額を消費している。この不均衡は、生活費への圧力と大きく関係しているという。「ピープル」誌は、同銀行が実施した2024年の調査で、親が同じ年齢だったときの経済的目標に対し、「遅れを感じている」とZ世代の3分の1が答えていると伝える。
こうした課題にもかかわらず、Z世代は未来に対して有望だと考える専門家もいる。パーソナル・フィナンシャル・コーチのアマンダ・フランシスは、米「ニューヨーク・ポスト」紙の取材に、この世代の人は、単なる消費者ではなく、投資家の姿勢をとるようアドバイスしている。「早期からの投資することで、長期的に巨額の富を生み出すことができます」
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この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa