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- DO・LANDMARK
横浜を見守り続ける、レンガ造りの荘厳な塔。
2018.07.26
Yokohama City Port Opening Memorial Hall横浜市開港記念会館
創建100周年を迎えた、街のランドマーク的存在の「横浜市開港記念会館」。その内部には、いまもレトロな光が差し込んでいる。
2Fの広間にあるステンドグラスが見どころ。写真左が『呉越同舟』、右上が『鳳凰』。反対側に『箱根越え』の絵があり、貴賓室階段には黒船来航のシーンを描いた作品も残されている。
かつて港に入る外国船の船乗りたちが、横浜に入港する際の目印として「ジャック」と呼んでいたという時計塔。美しいレンガ造りの建物は現在、横浜開港記念会館として一部公開されている。神奈川県庁本館の「キング」、横浜税関の「クイーン」と並び、横浜三塔として長く市民に愛されている街のランドマークだ。1917年に完成した創建当時の姿を維持しつつ、現在は国の重要文化財に指定され、横浜市中区の公会堂として区民に利用されている。
美しい装飾が施された円形の窓枠や、デコラティブな螺旋階段、さらに当時の風景を描いた細密なステンドグラスも必見。それらのすべてが、オリジナルに忠実にと、年月をかけて修復され、住民たちに守られ続けてきたものだ。廊下や階段、ホールは、通常見学が可能。講堂や会議室のみ、毎月1回、一般公開を実施している。
階段部分を照らす、大きなガラス窓にもオリジナルのグラフィカルな窓枠が。窓の向こうには、「キングの塔」と呼ばれる神奈川県庁本館が見える。
時計塔へと続く螺旋階段も美しい。3月10日の「横浜三塔の日」など特別な日にだけ、この階段から塔に上ることができる。
国の重要文化財に指定される美しいレンガ造りの建物は、気品あふれる街の象徴。横浜市のライトアップは、ジャックの塔から始まったという。
INFORMATION
Yokohama City Port Opening Memorial Hall横浜市開港記念会館
横浜市中区本町1-6
045・201・0708
日本大通り駅(みなとみらい線)
9時〜22時(見学時間:10時〜16時) 休)第4月曜(祝日の場合は開館、翌日休み)、年末年始 入館無料
photos: MAYUKO EBINA, réalisation: MIKI SUKA
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