珍しいワインとともに多様性を味わう、トルコ地中海料理。

明治時代にオスマン帝国の軍艦が入港して以来、トルコとは深い縁がある横浜。トルコ出身のシェフが、異国情緒あふれる地中海の味でおもてなし。

スパイシーな味付けの「チキン・シシケバブ」（¥1,188）は、夏ならトルコの赤ブドウ「カレジッカラス」で造った爽快なロゼワイン（ボトル¥4,104）がよく合う。

オリーブを店名にする、トルコ地中海料理のレストランが昨年6月にオープン。トルコ出身のシェフ、メンデレス・イーデリさんが、トルコ各地域の代表的な郷土料理を、手作りで丁寧に再現する。

味の決め手となる香辛料は、トルコからわざわざ取り寄せており、追求するのはあくまで本場の味わい。トルコ東側なら香辛料を駆使したシシケバブ、ギリシャの影響を受けた地中海側のムサッカ、黒海側のピデ（トルコのピザ）など、トルコ各地の味をあれこれと食べ比べできるのが楽しい。

もうひとつのお楽しみといえば、トルコ&ギリシャ産の希少なワインに出合えることだ。オリーブを駆使した地中海の料理には、やはりご当地のワインがしっくりはまる。マハレブチェリーの果肉を加えたフルーティなマハレプワインなど、珍しい酒にもぜひ挑戦を。

手前から、ジャガイモ、揚げナスのミートソース、チーズ入りホワイトソースを重ねて焼いた「ギリシャ風ムサッカ」、塩水漬けにしたブドウの葉で米、牛ひき肉、ニンニク、ミントなどを包んだ、地中海の夏の定番料理「ヤプラック・サルマス」。ともに¥972

波打つカウンターテーブルが印象的な店内。ベジタリアンやムスリム向きのメニューも用意。