Finding Bold Colors of Life 阿部好世のNY日記 #02 陶芸教室と古代の装飾品。

Travel 2018.11.07

「フィガロジャポン」でもおなじみ、プティローブノアーのデザイナー阿部好世が、創作活動のためにニューヨークへ。1カ月にわたる滞在で出合ったものや風景、感じたことを写真と文章で綴ります。2回目は、前回最後で触れた陶芸教室に通いはじめて感じたこと、そしてメトロポリタン美術館でのお気に入りの展示である古代の装飾品について。

2nd week

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通いはじめた陶芸教室、その名も「Togei Kyoshitu」のスタジオで見せてもらったRisa Nishimori先生の作品たち。

ブルックリンのお店でリサさんの素敵な作品を見つけてから、さっそく通いはじめたポッテリークラス(pottery class/陶芸教室)。広いスタジオには、さまざまな国からポッテリーを習いにきている人がいました。

ニューヨークに住み、趣味でここに来ている人
私のように、短い滞在の中で習いに来ている人
みんな自由にスタジオに出入りし、作品を黙々と自分のペースで作っています。

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ポッテリークラスの様子。「手びねり」か「ろくろ」のコースがあり、私は「ろくろ」コースに挑戦中。

あとから知ったことですが、少し前からポッテリークラスが人気なのだそうです。
リサーチをしてみると、マンハッタンにはいくつもの陶芸学校があり、3カ月コース、半年コースと内容はさまざま。今回の私の場合は、日程も時間もフレキシブルに対応していただけるリサさんの学校がぴったりでした。

「陶芸は人類の最も古いテクノロジーおよび芸術形式のうちのひとつであり、陶芸に用いられる素材の性質には地域により大きなバリエーションがある。このために各地域に独特の焼きものが生まれ、目的に適した胎土を得るために粘土とそのほかの各種素材が混合されることが普通である。(ウィキペディアより)」

とあるように、アメリカの粘土を使っての制作はある意味「土質で生まれる色・形」を持っていて、ここでしかできないものになるのかな……なんて思います。

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古代エジプトの装飾品。女性が着飾る気持ちは民族が変わってもずっと健在ですね。(メトロポリタン美術館)

古代つながりで話を進めると、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art/MET)で古代文明にまつわる展示を見ることも、楽しみのひとつになっています。

METの敷地面積と持っているコレクションの数から、歴史的な文献の宝庫ということはいうまでもありませんが、たくさんの資料から選んで学ベる場所があることはとてもうれしいことです。

個人的には考古学に触れたかったので、古代エジプトの展示に見応えを感じます。土器、壁画、装飾品にミイラまで、展示はいくつもの部屋に分かれていますが「スタディールーム」という小さな部屋がおもしろい。ここには、これから詳細が加えられ陳列される予定の(?)細かな欠片が並んでいて、簡単に言うと「説明書きはまだ準備できていません、だけど見てね」といった具合。そのディスプレイの密集度合から、METが持っているコレクション数の多さと、発掘されたリアルな印象が伝わってくるような小部屋なのです。

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古代エジプト以外にも銀製品・ガラス製品の時代背景もMETでゆっくり展示をみる。これは1810—1875年のアメリカ製吹きガラス瓶。(メトロポリタン美術館)

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petite robe noireのクリスマスギフト。


今年もpetite robe noireから、クリスマスアイテムが登場。人気のアクセサリーを厳選したギフトボックスや1920年代のヴィンテージパーツをあしらったスウェットやサコッシュなどスペシャルなアイテムがラインナップ。大切な人への贈り物を選びに、ぜひ訪れて。


『Gift For You』
期間:2018年11月21日(水)〜27日(火)
会場:伊勢丹新宿店本館3F/リ・スタイル
東京都新宿区新宿3-14-1
Tel. 03-3352-1111(大代表)
営)10:30〜20:00

Yoshiyo Abe
1999年渡米。2005年WEBショップpetiterobenoire.comを立ち上げる。09年に自身のブランドpetite robe noireをスタート。「古いものと新しいものをつなぐ」というコンセプトのもと日本の職人技術を活かしたものづくりを行う。これまでに吉田カバンやロベール・クレジュリー、シチズンなど、ものづくりの姿勢に共感できるブランドとコラボレーションを行っている。19年3月には、フランスのMAISON BOINETとのコラボレーションアイテムをリリース予定。
www.petiterobenoire.com
http://yo-shi-yo.com

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photos et texte : YOSHIYO ABE

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