進化する国際都市、ドバイへの旅。#06 世界のグルメ最前線に触れる、ドバイの食の祭典へ！

旅の記憶に最も残るもののひとつが、その土地で食べた食事の味。アラブ首長国連邦（UAE）ドバイでは、国際都市ならではの多様さそのものがドバイの味といえるのかもしれない。

ビーチで各国のストリートフードを堪能。

ドバイ・フード・フェスティバル 「swypビーチ・キャンティーン」
Dubai Food Festival "swyp Beach Canteen"

そんなドバイの食をあますところなく満喫したいグルマンにおすすめなのは、毎年2月下旬から3月初旬にかけて行われる「ドバイ・フード・フェスティバル」だ。期間中には街の至る所で、食にまつわるスペシャルな体験が用意されている。

ビーチ沿いにカラフルなパラソルやフードトラック、アトラクションが並ぶ「swypビーチ・キャンティーン」。

フェスティバル期間中には、数あるミシュランシェフの店を含むハイエンドなレストランの3コースメニューを199AED（約￥5,800）でいただける「ドバイ・レストラン・ウィーク（Dubai Restaurant Week）」や、知られざる各国料理の名店にスポットを当てる「ヒドゥン・ジェムズ（Hidden Gems）」など、多角的なイベントに参加できる。

なかでもぜひ気軽に立ち寄りたいのが「swypビーチ・キャンティーン」。ジュメイラ・ビーチにほど近い海沿いに、数々のフードトラックやアトラクション、屋外ステージが設置され、ビーチで楽しむのにぴったりな料理やドリンクが一堂に会する。

ビーチに設けられたクッション席で、ゆったり食事と音楽を楽しもう。

ライブを楽しんだり、シェフによるライブクッキングを見たりできるほか、食欲を増進させるためのフィットネスプログラムまで！ 子どもたちが楽しめるアクティビティやワークショップも充実している。

各国のストリートフードが独自にアレンジされたユニークな料理を見て回るのも楽しい。大人数で訪れていろんな味をシェアするのがおすすめだ。

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伝統的な中東料理タウク（tawook＝チキンケバブ）のラップサンドは、18AED前後でいただける。

数々の高級ホテルを手がけるジュメイラ・グループも出店。小さなドーナツにデーツシロップをかけた伝統スイーツ、ルゲイマート（20AED）はピスタチオでおめかし。奥はサメの肉を詰めたサモサ30AED

ドバイで予想外の進化を遂げていた日本のソウルフード、その名も「Okonobanyaki」15AED。おなじみの甘味のある生地に若干の郷愁を覚える。これを提供する「Spheerz」は、和食がベースの独創的なメニューが楽しい。

ドバイ・フード・フェスティバルが開催される2月下旬〜3月上旬は、気候が温暖で過ごしやすい季節でもある。2020年の開催日や詳細は、もうすぐ下記公式サイトにアップされる予定。食を通してドバイを散策したい人は、ぜひスケジュールに組み込んで！

手積みのフレッシュフルーツを使ったジュースがとびきりおいしいドバイのブランド、「Hello Fruits」のフレンドリーな店員さん。訪れた日は「国際女性デー」で、女性客にバラを一輪プレゼントするという素敵な計らいも。

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ドバイ最高峰の味からローカルブランドまで。

テイスト・オブ・ドバイ
Taste of Dubai

「ドバイ・フード・フェスティバル」と同時期に行われる、もうひとつのグルメイベントが「テイスト・オブ・ドバイ」だ。3月上旬の3日間にわたり、ドバイの名だたるレストランの試食や、世界に名を馳せるスターシェフによるデモンストレーション、料理クラス、屋外ステージでのライブなどが行われる。

会場は建設中の新都心、ドバイ・メディア・シティの敷地内にある野外劇場。CNNやロイターなど世界の放送局が集まるメディアの拠点となる予定の場所だ。劇場では、国内外の大物アーティストのライブや各種イベントが行われている。

2019年には20軒のドバイのトップレストランと10人のセレブシェフが参加。ドバイでも人気を誇る「Nobu」の寿司、スペイン料理店「Seville’s」のパエリア、燻製料理店「The Blacksmith Smokehouse」の肉料理などが15AEDから提供され、フランス出身のスターパティシエ、エリック・ランラールが主催するスイーツ作りのワークショップなども話題を呼んだ。

巨大ビルに囲まれた広大な芝生の会場には、家族連れもたくさん。それぞれがゆったり食と音楽を楽しんでいた。

いっぽうで会場内には国内外の食にまつわるさまざまな企業が出店しており、UAEのローカルブランドにも出合える。

UAEのオーガニックティー＆ジュースブランド、「Honest」が出店。フルーツの木箱を使ったディスプレイがコンセプトを表している。

UAE産の卵のブランド、「Super Eggs」では茹で卵の試食も。

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芝生とヤシの木が青空に映えるリゾート感いっぱいの会場、大きな屋外ステージでのライブ演奏……こんなシチュエーションには冷えたビールがぴったりなのに、と思った方には朗報！ この会場内ではお酒を飲むことが許されていて、ビールやワイン、ジンなどのブースもある。イスラム教の国にいながら明るい空の下で、爽快感とともに一抹の背徳感を覚えながら飲むお酒の味は、ある意味忘れられない思い出になるかもしれない。

日本でも飲めるニュージーランドのワイン、マトゥアが出店。イスラムの戒律が緩やかなドバイならではの光景。ビールではベルギーのステラ アルトワなどがブースを構え、賑わっていた。

ぜひ期間中のイベントをチェックして、ドバイの食の“現在”を体感しに出かけよう。

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#02 エキゾティックな旧市街で、ドバイの歴史散策。
#03 いま訪れたい、ドバイの最旬スポット。〈前編〉
#04 いま訪れたい、ドバイの最旬スポット。〈後編〉
#05 砂漠に囲まれた、ドバイの世界一高いビルから見えるもの。