Hawai‘i Tourism Japan ハワイ島はビッグ＆スロー。時間も空間もぜいたくに遊び尽くそう。

魅力的なアクティビティがいっぱいのハワイだけど、せっかくハワイ島に行くのなら、思い切って時間も空間もたっぷりと贅沢に楽しむのがおすすめ。絶景の断崖で優雅に乗馬を楽しむ、巨大なマンタに夜の海で遭遇する、屋外で最高のマッサージを受ける、探検気分で洞窟へ潜り込む……。きっと、これまでに出合ったことのない感動と驚きの体験が待っている。

馬の背中に揺られ、「王家の谷」を優雅に散策。｜乗馬

「王家の谷」とも呼ばれるワイピオ渓谷。その昔、王族たちが暮らし、カメハメハ大王も幼少期を過ごした、ハワイアンの精神、文化、歴史に関わる重要な場所だ。ほとんどが私有地となっているこの渓谷を巡るには、乗馬ツアーが最適だ。渓谷で育ったという女性にレクチャーを受け馬の背に乗れば、風景は一気に開け、手を伸ばせばさまざまな植物に触れることができる高さだ。馬に乗ったままバシャバシャと小川を抜けて、森のトンネルへと入っていく。先導する女性を真似て、グァバの実をもいでかじってみると、野生味あふれる甘酸っぱさとともに、谷の豊かさが身体いっぱいに染み込んでくる。

この渓谷で乗馬用に調教されている馬たちのほとんどは、かつてイギリスから王家に贈られた馬の子孫だという。月日を経ても変わることのない渓谷の美しさは、馬の種を絶やさずに守ることのできる、住民たちの魂の強さの表れかもしれない。約1時間半の乗馬で、たてがみを揺らす馬がより愛おしく感じられ、そしてすっかりこの渓谷の虜になっている。

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夜の海で出合う、マンタのダンス。｜シュノーケリング

空を真っ赤に染めるコナのサンセット。海辺のハーバーで過ごす、まったりとした時間を一気に緊張へとシフトチェンジしてくれるウエットスーツ。晴れたビーチでの海水浴も最高だけれど、ひと味違うハワイ島の海を体験するなら、いざ夜の海へ。

ハワイ語で“ふたつの口”を意味する「ハハルア」と呼ばれる生物、それはマンタだ。サンセットと同時に出航したボートは、完全に日が沈み真っ暗な海の中に碇を下ろし停泊。マンタの餌となるプランクトンをおびき寄せるため、海中へと光をおろせば、あたり一面どこか宇宙空間のような神秘的な世界に。

ライトアップされた海でシュノーケリングをするだけでもドキドキするけれど、気がつけば魔法のような生き物が、スーッと通り過ぎていく。時折、真っ白なお腹を見せてゆっくりと翻すマンタは、歯も無く、尾びれで刺すこともないやさしい魚だ。イルカのように知能も高く、穏やかな性格であることなどがわかっているという。目の前に現れた3メートルを超える大きさのマンタは、水中でバレエをするようにひらひらと優雅な舞いを見せ、怖がるそぶりも見せずチャーミングなしぐさを繰り返す。いつしかマンタと一緒に空を飛んでいるかのような不思議な感覚に酔いしれて、時間が経つのを忘れてしまう。神秘的な夜のハワイ島の海での体験は、いつまでも脳裏に焼き付いて離れない。

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