ニッポンの小さな旅へーー大分県 カフェや新ショップ、モダン建築の宿など大分の素敵な場所巡り。
Travel 2020.12.21
【立ち寄りスポット】
可愛いもの、おいしいもの探しの合間に、立ち寄りたいスポットを各地から厳選。オーナーの個性が光る宝物のようなお店へ!
大分生まれの郷土色豊かな良品が勢揃い。
オオイタメイドショップ 赤レンガ本店 |大分市|
1913年に竣工したルネサンス様式の赤レンガ館は辰野金吾の設計。
大分市を代表する歴史的建造物、赤レンガ館に誕生したセレクトショップには、大分各地に息づく伝統工芸や郷土の味覚、衣食住のよりすぐりがラインナップ。地方活性化に取り組む大分銀行が主体となり、小規模な産業やインディペンデントなつくり手、若手作家をフィーチャー。県内外に向けた発信を行うプラットフォームとなっている。店内を飾る、地元作家によるアートワークも必見だ。
下:日田杉を薄くスライスした、中川千年デザイン室のフロアランプ(手前)¥14,666、(奥)¥9,166 下奥:
竣工当時の構造を楽しめる店内も見もの。
Oita Made Shop
大分県大分市府内町2-2-1 赤レンガ館
tel:097-533-1616
営)11時~19時
休)水
https://oitamade.jp
●大分駅から徒歩約5分。
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目利きが選んだバナナのフレッシュスムージー。
フルーツカルテル/ストレージルーム|大分市|
倉庫を改装したスムージースタンド。
ピンクのネオンがまぶしい、かんたん港の目の前にあるバナナスムージー専門のジューススタンド。ストレージルームというライフスタイルショップの奥がスタンドになっており、青果市場で働いていた目利きのオーナーが市場のバナナを厳選、さらに2、3日かけて追熟させて超濃厚な一杯を作ってくれる。1日に200杯は出るという人気のスムージー、早い時間帯にお求めを。
3本分のバナナを使ったフレッシュなバナナスムージー(小)¥500。ベースは牛乳か豆乳を選べる。黒ゴマきなこと抹茶フレーバーのカスタマイズも可能。
Fruits Cartel / Storage Room
大分県大分市生石港町2-5-12
tel:097-560-305(5ストレージルーム)
営)11時~18時
休)火
www.instagram.com/fruits_cartel
●大分駅から車で約10分。
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旅行者もローカルも集まる、里山のサードプレイス。
まめのもんや |杵築|
チーズの代わりに豆腐と味噌を使った「おとうふチーズケーキ」¥450、豆腐と米粉で仕立てた「ソイカスタードプリン」¥350
杵築の里山に佇む古民家を改築したカフェは、地域の人々の憩いの場。ヴィーガン&マクロビメニューも取り扱っており、身体に優しい素朴な味わいの食事(現在は予約制)、自家製スイーツやドリンクを提供する。店内にはギャラリースペースを併設、地元の作家はもちろん、東京やその他のエリアのクリエイターの作品展やイベントを不定期で開催する。
国東の食材を取り入れ、食で地元を盛り上げている。
Mamenomonya
大分県杵築市大田小野244
tel:090-7396-9339
営)12時~19時
休)月~水
www.instagram.com/mamenomonya
●大分駅から車で約1時間。
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海を見晴らす店内で、大分の作家に出会う。
ループシングス |日出町|
不定期で作家やメーカーのポップアップショップやワークショップも。
東京のライフスタイルショップに携わっていた女性オーナーが、長年の夢を実現。暮らしに寄り添う日用品を集めた、ギャラリーのようなショップをオープンさせた。大分の作家を中心に、竹芸、陶芸、工芸品など幅広く取り扱う。店内の一角にはカフェスペースを設え、ドリップコーヒーや自家製シロップのドリンクなどを提供している。飲み物を片手にオーナーとお喋りしながら、お気に入りを探してみよう。
千葉から国東に移住し、田畑を耕しながら作陶に励む「くにさきかたち工房」垣野勝司のうつわ。独特の風合いが食卓に味わいを添えてくれる。平皿¥2,640、豆皿¥1,540。
山と海に囲まれた日出町に2019年4月オープン。
Loopthings
大分県速見郡日出町大字豊岡337-1 2F
tel:0977-75-9750
営12時~18時
休)水
https://loop-things.com
●大分駅から車で約40分。
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スタイリッシュに蘇った、緑あふれる温泉宿へ。
山荘わらび野 |由布院|
熊本地震で休業を余儀なくされた茅葺き屋根の和風旅館が2019年春、再スタート。由布院の風景を主役にした設計。
由布院の温泉旅館が2019年2月にリニューアル。3,500坪の木立の中に、美術館を思わせるモダンな客室棟が点在する。日田の石材や地元の木材をふんだんに使った客室は木立に面するピクチャレスクウィンドーで開放感たっぷり。全室に源泉掛け流しの温泉が備わっているのもうれしい。別棟のレストランでいただくのは、近海産魚介に豊後牛、自慢の自家米に自家菜園で育てた旬野菜。四季折々の味覚を堪能して。
左:30代の若手シェフが腕を振るう料理の数々。この日のメインは長芋といただく大分和牛のランプ肉。右:食事の締めは、大分の郷土料理、魚を醤油に漬け込んだ「りゅうきゅう」を、ツヤツヤの白米と一緒にいただく。
眺めのいい専用風呂。
Sanso Warabino
大分県由布市湯布院町川北952-1
tel:0977-85-2100
全13室 全室バスタブ付き
1名¥38,000~(1室2名、2食付き)
www.warabino.net
●大分駅から車で約40分。
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コーヒーと海辺のノスタルジーに浸る。
海辺と珈琲 ことり |国東|
家族でリノベした店内には古くて愛着のある品があふれる。店の奥には古道具のコーナー。
どこかノスタルジックでおおらかなムードが漂うこちらは、国東半島の北東の端にある向田海水浴場の、海の家を兼ねたコーヒーショップ。古い小屋をセルフリノベした店内では、自家焙煎コーヒーと古道具を扱っている。コーヒー豆は常時10〜12種類を揃え、オーナーお手製のカヌレほか、家族が焼いたクッキーなど焼き菓子もラインナップ。コーヒー片手に海風にあたりながら、海辺で過ごす一日を満喫して。
イートインのドリンクは4種ある「きょうの珈琲」から好みをチョイス。ハンドドリップのアイスコーヒー¥450、カヌレ¥280
眼前には鄙びた海水浴場があり、夏季は海水浴も楽しめる。
Umibe to Coffee Kotori
大分県国東市国見町向田1893-6
tel:0978-83-0301
営)11時~18時(17時L.O.)
休)火、第4水曜
https://kotorisendensitu.com
●大分駅から車で約1時間30分。
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清流沿いのカフェへ、川遊びと絶景をお目当てに。
カフェ パラム |豊後大野|
食事メニューはピザ&韓国料理が中心。オーナーが自作したピザ窯で焼き上げる「マルゲリータ」は、ドリンクとセットで¥1,000
百名山のひとつ、祖母山を水源とする奥岳川の川辺に佇むカフェ。豊後大野市は、「おんせん県・おおいた」にあって唯一、温泉のない町なのだが、こちらにはオーナーが自ら建てたサウナ小屋があり、サウナと目の前にある河川プールを交互に利用する楽しみ方も。今後は川辺でテントサウナのイベントも開催予定。
奥岳川の清流を眼下に望む素晴らしい立地。
Cafe Param
大分県豊後大野市清川町三玉1699-2
tel:090-4340-2906
営)11時~17時
休)火
www.instagram.com/cafeparam/?hl=ja
●大分駅から車で約1時間。
●掲載店の営業時間、定休日、価格などは、取材時から変更になる可能性があります。
●宿泊料金、滞在プランは、客室タイプ、時季、サービス内容で異なるため、予約時に宿泊施設にご確認ください。
*『フィガロジャポン』2020年11月号より抜粋
photos : YASUO YAMAGUCHI, réalisation : RYOKO KURAISHI, collaboration : KENTARO KOUNO (snld.jp), SHINSAKU MUTO