【白馬】ハイキングで高山植物と北アルプスの稜線を愛でる。

日本百名山のひとつである白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳と合わせた白馬三山は、その絶景と高山植物の宝庫として知られている。長野県白馬村を訪れる旅人の最大のお楽しみ、ハイキングに出かけたい3つのスポットとは？

標高1515mで楽しむ、山々と植物の競演。

白馬五竜高山植物園

6月から10月にかけておよそ300種以上の高山植物を観察できる、日本有数の高山植物園。山麓からゴンドラとリフトを乗り継いでおよそ20分、白馬三山の絶景と可憐なボタニカルを360度の大パノラマで楽しめる。コマクサや「ヒマラヤの青いケシ」など、本格的な登山をしないと目にすることのできない植物が咲き乱れるさまは、まさに圧巻！

園内は標高・植物群落ごとに植栽して展示されている。遊歩道に沿って進もう。

「高山植物の女王」ことコマクサ。6月〜8月にピンク色の花をつける。

ヒマラヤの青いケシ。

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大雪渓を眺めながら、湿原をハイキング。

栂池自然園

園内には日本を代表する高層湿原があり、春には雪どけからミズバショウの開花、夏にはニッコウキスゲやチングルマなど高山植物の大群落、9月には一面の草紅葉、10月には燃えるような紅葉、そして野鳥が行き交うさまなど、さまざまな動植物を観察できる。整備された木道をのんびり歩きながら、標高1900mの自然を満喫して。

一周5.5㎞、3〜4時間ほどで散策できる。道中には伏流水を汲める水場も。

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「天空の鏡」を目指して、3.4㎞の空中散歩を楽しもう。

八方尾根自然研究路

八方尾根の中腹から白馬三山を鏡のように映し出す「天空の鏡」こと八方池まで続く、約3.4㎞のトレッキングコース。道中には日本百名山の11峰を見渡す絶景ポイントが点在し、空気が澄んだ日には第一ケルンから富士山を望む。高山植物はもちろん、運が良ければ特別天然記念物のニホンカモシカやライチョウにも出合えるかも。

標高2060mに位置する八方池。白馬三山を水面に映す神秘的な風景。

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＊『フィガロジャポン』2020年11月号より抜粋