パリジェンヌ気分で歩く東京。 雑貨にインテリア、フレンチデザインを探して東京散歩。
Travel 2021.04.21
パリのマレ発ステーショナリー、ヴィンテージ家具、色使いや機能美にフランスを感じるライフスタイルグッズに通好みのアートブックまで。下町から丸の内、青山へ、フレンチデザインを探して東京を歩こう。
色とりどり&グラフィカルな、フレンチデザインの世界。
パピエ ティグル|浜町
ものづくりの街として知られる日本橋浜町に誕生した、パピエ ティグル。2012年、パリのマレ地区に誕生したプロダクトブランドの海外第1号店だ。ポップに並んだ文房具や雑貨、ポーチが店内を彩る。なかには日本限定のテキスタイルを使ったラグやバッグもラインナップ。話題の新商品は、オランジュリー美術館やエリゼ宮殿とコラボレーションしたグラフィカルなノート。紙ならではの手触りとパリを感じるデザインは、新生活のおともにぴったり。
パピエ ティグルのオリジナル商品のほか、セレクトもあり、ほとんどがオンラインショップで購入可。4月には、シチズンとのコラボアイテムも登場。
左はエリゼ宮殿とのコラボノート¥1,760、中央と右はオランジュリー美術館とのコラボノート各¥1,540、鉛筆各¥385
方眼紙をイメージしたテキスタイルを使うなど、カラフルな日本限定雑貨。手前から、キルティングドキュメントケース¥5,500、同ムーンポーチ¥3,300、同PCケース¥6,600
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ユニークな一軒家で、ヴィンテージ探訪。
ストゥープ|清澄白河
フランスを中心に、北欧、タイ、ペルーまで幅広い地域から買い付けたヴィンテージ家具や照明、食器を取り扱う。元印刷工場だった木造の一軒家を改装したユニークな店内は4つの部屋に分かれ、テイスト別にリアルな部屋を再現するように配置。レイアウト提案を求めて、図面を持参して相談する顧客もいるとか。フランスとベルギーの食器とミッドセンチュリーの家具は特に豊富に揃っているので、新旧織り交ぜたスタイリングの楽しさも体感できる。
オーク材のフローリングに白壁が気持ちいい一角は、実際のダイニングルームのイメージに近づけてスタイリングしている。
1950年代に多く見られたラタンチェーンを用いた照明。紙を貼ったシェードは、和の空間とも好相性。¥22,000
ヴィンテージ食器はフランスのグラス(各¥2,750~)やベルギー製のほか、人気があるアラビアも多数。
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カスタムが楽しい、都会派キャンバスバッグ。
リュニフォーム トウキョウ|丸の内
フレンチキャンバスを用いたバッグとライフスタイルグッズを展開するリュニフォーム。世界で2軒目となる丸の内の旗艦店は、貴族や学者の博物保管室や展示室から着想を得て、片山正通が設計。バッグやスモールレザーグッズのほか、クッションやベンチ、ギターケースなどユニークなアイテムも。人気のスタンプブースで、レタリングのカスタムサービスにも心躍る。カジュアルななかに、洗練された機能美が宿る逸品はフレンチブランドならでは。
この春の新色イエロー。中央手前のプレスバッグ¥42,900、中央奥のツールバッグ¥ 82,500、右のダッフルバッグ¥41,800
壁面にはランダムにキャンバス地のバッグがディスプレイされる。パスポートケースなどの革製品アイテムはガラスケースに。
レタリングコーナーでは、コーヒーをサーブ。
長方形のユニークなポーチ(各¥13,200)は、もともとパンを入れるための袋としてデザインされたもの。ジム通いや旅行で着替えを入れるのにも重宝する。
プロも唸る、アートブックの専門店。
トゥエルブブックス|表参道
アートブックのディストリビューターとして知られるトゥエルブブックスが、2021年12月まで青山にショップを展開中。写真集、ファッション、建築、デザイン、現代美術のアートブックが並ぶ空間はまさに圧巻。輸入代理店としての在庫も兼ね、フランスを含むヨーロッパのアーカイブ的な作品も多いので、プロのバイヤーも買い付けに来るほど。そこここに置かれた椅子に腰掛け、じっくり本と向き合えば、お気に入りの一冊に出合えるはず。
プロジェクト「スクワット」の一環として開業した青山のショップ。リュクスな立地に、配管剝き出しのラフさを残した内装と、ギャップがおもしろい。
パリのギャラリー、イヴォン・ランベールのトートバッグ各¥5,775~
マルセル・デュシャンが自身の作品をすべてスーツケースに入れていたことから誕生したアートブック『Museum in a box』¥33,000
建築写真家フランソワ・ハラルドの新刊『56 DAYS IN ARLES』¥6,930。ロックダウン中の日々を収録した。
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*「フィガロジャポン」2021年5月号より抜粋
photos : AKEMI KUROSAKA (STUH), YU INOHARA (TRON), réalisation : AYA SASAKI