「なんだか不調」は、早めの養生でケア。 右のあばら下がストレスのサイン。
Beauty 2018.05.06
デリケートな女性の身体はいつも、なんとなくの不調と隣り合わせ。
現代人のほとんどが抱えているストレス。まずは右のあばら下をチェックして。
ストレス
右のあばら下が硬い人は、要注意!温め、ほぐして副交感神経を優位に。
現代人の大半はストレスを抱えて生きている。「そのストレスをわかりやすく判断できる場所が、腹部の右側、あばら骨の下あたり。ここは怒りやストレスの熱が溜まる場所なので、骨の裏側に指を入れてみて。痛かったり硬くて指が入らない場合は、怒りやストレスがあったり、眠りも浅いはず(樫出恒代 代表 | 漢方カウンセリングルームKaon)。」ここを温めながら揉みほぐすことが、養生。また「交感神経優位の緊張状態でもあるので、耳の穴をモグサで温めるのも手。耳の穴の入口に副交感神経のスイッチがあり、気持ちがゆるんでくるはずです」
煙が出ず、服の上から当てて使えるお灸。邵氏温灸器(固定ベルト、温灸剤32個、温灸ハサミ、解説書、巾着付き)¥10,044/漢方カウンセリングルーム Kaon
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花粉症
アレルギー症状は身体の免疫反応。
いつもの食習慣を見直して。
「花粉症や鼻炎などのアレルギー症状は"水毒"の一種。身体の免疫反応が、外に押し出そうとする作用によって鼻水やくしゃみが出る状態です。特に皮膚のトラブルが多かったり、のどが乾きやすいなどの症状があれば、肺の働きが悪くなりバリア機能が低下している可能性も。この場合は、水分を摂りすぎないように注意が必要」(樫出恒代 代表 | 漢方カウンセリングルームKaon)。普段からむくみやすいタイプなら「胃腸に負担がかかる冷たいものは控えて。よく嚙んで食べることも症状の緩和につながります。」
ハトムギ、甜茶、紫蘇葉などをブレンドした漢方薬局のオリジナル漢方茶。花粉症や鼻づまりに。桶通茶 8包入り ¥1,700/漢方の氣生(きお)

30代から花粉症になり、初めての漢方はそんな花粉症ケアのために鍼灸院の内科医に処方してもらったものでした。以来、漢方はとても身近なものに。たとえば、食べすぎ・飲みすぎ時、デトックスをしたい時は、就寝前に漢方ベースのサプリのプラントロジー「インナークレンズ」を愛飲中。ゆっくり体質改善する意識で取り入れるのが理想です。
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婦人科
症状に応じた食材を取り入れて、
PMSや生理痛を軽減。
月経不順や更年期など、女性の月経に伴う不調は"血の道症"と総称され、実は漢方が最も得意とする分野でもある。「イライラがひどければ、気が巡りにくい状態なので、ハッカやジャスミンなど、香りのいいものを摂って養生を。またPMSなどで気分がウツ状態になりやすい人なら、高麗人参など身体を温めるもので滋養強壮を。生理痛がひどいなら、瘀血になりやすいためクマザサやヨモギなどのお茶を。月経前にむくみが出るならハトムギや生姜をというように、症状に応じた対策を」(樫出恒代 代表 | 漢方カウンセリングルームKaon)
栄養豊富なナツメを低温真空調理法でスナックに。ベジキッチン ビューティースナッキング ドライなつめ 20g¥453/ビーバイ・イー
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便秘
血が不足している? 冷えている?
タイプを見極め、腸の働きを活性化。
「便秘も、証によって対策はそれぞれですが、肩コリなどと同じで30代くらいの女性だと血が足りない血虚によるケースが多いですね。緊張やストレスで腸がスムーズに働かなくなっているなら、セロリや春菊などの香りの強い食材で腸を活性化するのがベターです。一方、冷えにより腸の働きが鈍くなっているタイプなら、ニンニクやニラ、ネギなどの温め食材もいいですね」(樫出恒代 代表 | 漢方カウンセリングルームKaon)。
さらに足湯もおすすめだそう。「皮膚が赤くなるくらいの40〜42℃が適温です」
漢方生薬の粉末やハーブをオーガニックハニーで固めてピル状にし、飲みやすく。インナークレンズ 100g ¥5,000/プラントロジー
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肌荒れ
カサつき、吹き出物など肌トラブルには
食と生活習慣の見直しが効果的。
皮膚のトラブルは実にさまざま。「赤みや吹き出物が出るなら、体内に熱をこもらせてしまう辛い刺激物や脂っぽいものなどはできるだけ避ける食養生を。乾燥しがちなら、血液が足りない血虚の傾向に。夜更かしやダイエットなど、血を消耗する行動を避けることが大切です」(樫出恒代 代表 | 漢方カウンセリングルームKaon)。また、皮膚を潤わせる働きを持つ食材をなるべく摂るように心がけるのも、効果的だ。「皮膚は肺と密接なつながりがあるので、肺を潤す白きくらげやレンコンなどもおすすめ食材です」
左奥:和漢素材入り。カガエ コラーゲンドリンク 50ml ¥504/カガエ カンポウ ブティック 左:さっぱり塩味。本葛とハト麦のうるおい粥 180g ¥287/ニホンドウ漢方ブティック

MICHIRU
20代の頃、顔全体に突然ニキビができて皮膚科へ駆け込み、処方されたのが漢方でした。ストレスでホルモンバランスを崩したようで、3カ月ほどかけて体質改善に取り組んだら、すっかり克服。現在は 風邪をひいたらまず葛根湯、というほど漢方頼みです。冷えや疲労の回復に薬膳火鍋や高麗人参ス ープ、蟻酒、薬膳なども取り入れています。
東京都中央区銀座2-6-5 銀座トレシャス7F
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座内
tel : 03-3566-8977
診)11時~19時
休) 水、日
http://kampokaon.com
漢方の氣生(きお)
tel : 03-3353-8856
https://kiokio.net/
カガエ カンポウ ブティック
tel : 03-5293-2010
https://kagae.jp/
ニホンドウ漢方ブティック
tel : 03-5420-4193
www.nihondo.co.jp/shop/boutique/
ビーバイ・イー
tel : 0120-666-877(フリーダイヤル)
www.bxe.co.jp/
プラントロジー
www.plantologyus.com
*『フィガロジャポン』2018年4月号より抜粋
photos : JOHN CHAN,, MAKOTO NAKAGAWA stylisme : MARIKO KOYAMA, texte : AKANE TANAKA