フランス人アーティストとコラボしたディプティックの新作。
Beauty 2020.07.01
現代アーティストの“自画像”としての香水。
フランス人現代アーティスト、ジャン=ミシェル・オトニエルのルーツは幼少期にある。
「村に住んでいた祖母の家で、庭に水をあげたり種を蒔いたりしながら花の名や季節のリズムを覚えました」。
ガラスの壮大なオブジェを制作するいっぽうで、繊細な植物図鑑の執筆も手がける。花を心から愛する彼がディプティックとコラボし、この度バラの香水が誕生。ベースになったのは、過去に栽培家が送ってきた新種のバラ。
「野に咲くバラのような、純粋な色や繊細さ、香りの力強さに惹かれて」。「ローズ オトニエル」と名付けたこのバラに、マダガスカルのブラックペッパーなどが融合し、清々しく野趣あふれる香りが生まれた。ボトルには自ら描いたバラの絵を添える。
「ローズの精霊のようにクリアで生命力に満ちた香りなので、ボトルもルーヴル美術館の絵画のようにしたかった。この香水は、いわば私の自画像。人々の私生活に仲間入りする芸術作品です」

ジャン=ミシェル・オトニエル
Jean-Michel Othoniel
現代アート作家
1964年、フランスのサン=テティエンヌ生まれ。色鮮やかなムラーノガラスを使った大型作品で知られる。代表作はパリのメトロ、パレ ロワイヤル ミュゼデュ ルーヴル駅のエントランスを飾る『夢遊病者のキオスク』。
ボトルやパッケージをオトニエルによるバラの抽象画『ルーブルのバラ』の1枚が飾る。これは、ルーベンスの絵画に描かれたバラをオトニエルが新解釈したもの。「この私の絵は、ルーベンスのバラのエネルギーを昇華する書道のようなものです」。ペッパーのアクセントで野バラの香りを表現。オトニエル ロザ オード トワレ 100㎖ ¥23,430(7/2発売)/ディプティックジャパン
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同 フレグランスキャンドル 190g ¥9,790(7/2発売)/ディプティックジャパン
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*『フィガロジャポン』2020年8月号より抜粋
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photos : JOHN CHAN (OBJETS), stylisme : NATSUMI OGASAWARA, texte : MAKI SHIBATA