自宅の虫対策に使えるアロマ、知っておきたいベスト3。
Beauty 2021.08.06
久保直子
夏の虫対策。前回の記事では、アウトドアで役立つ精油についてご紹介しましたが、今回は家の中で蚊やハエ、ダニやゴキブリなどへの対策に使える、ゼラニウム、パルマローザ、クローブの3種の精油についてお話したいと思います。
ゼラニウムとパルマローザはローズのような香気を放つ精油ですが、ゼラニウムに比べ、パルマローザはあまり知られていません。クローブは香りのアクセントとしても素晴らしい効果を発揮するスパイシーノートが特徴的な精油です。
アウトドアの回で紹介した精油を、おうちの中で使っても、もちろん問題ありません。ただ、家の中で使う時に香りとしても楽しめるものを、今回はあえてピックアップしてみました。

photo:iStock
---fadeinpager---
ゼラニウム

photo:iStock
心身のバランスを整え、リラックス効果もあるゼラニウムならば、家での快適な時間に香らせるのにぴったり。主成分として含まれているゲラニオールには、蚊やノミの忌避作用があります。加えて、もうひとつの主成分であるシトロネロールも虫が嫌う香りであり、フローラル調の香りを放ちながら防虫対策にもなるという素晴らしい作用を持っています。アロマポットなどで部屋に焚いたり、アロマスプレーにして玄関やリビングに置いておくと便利です。
---fadeinpager---
パルマローザ
ゼラニウム同様、ゲラニオールを含みますが、ゼラニウムよりもその含有量が多いのがパルマローザ。香りでいうと、ややミントっぽく花のような甘さがあるのがゼラニウムで、爽やかさとフローラルさを持ち合わせ、少しフルーティなニュアンスがあるのがパルマローザといったところでしょうか。不安感を癒やしながら、高揚感も与えてくれる精油です。
---fadeinpager---
クローブ

photo:iStock
クローブのスパイシーな香りを構成しているのが、主成分であるオイゲノール。シナモンやジャスミン、ローズにも少し含有されている成分です。強い抗菌、麻酔、防腐作用を持っており、そのため、歯の痛みなど局部の麻酔薬としても利用されています。このオイゲノールは、ゴキブリが嫌う香りとしても知られています。単体でも香りを楽しめますが、ゼラニウムやパルマローザなどのフローラルな香りと一緒にブレンドして焚くのがおすすめ。
また、前回紹介した虫よけスプレーにクローブを1~2滴加えたものをアロマスプレーにして、キッチンに常に置いておくとさっと手軽に使えて便利。ダニ対策に、床に吹きかけて磨いても。皮膚刺激があるため、扱う際には注意してくださいね。
text: Naoko Kubo

久保直子
ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou