新しい時代、自由な私になるビューティTIPS<冬編> 風の時代から1年、yujiが伝える「この冬、意識を向けるべきは?」
Beauty 2021.12.15
土の時代から風の時代へと移り変わって、はや1年。振り返ってみると、価値観や暮らし方も大きく変化した人も多いのでは? 今回は、12月22日の冬至から3月21日の春分までの3カ月間について、ヒーラーで星読みのyujiさんに教えてもらいました。
さらにyujiさんのアドバイスに沿って、風の時代の「自分らしさ」を開花させるためのビューティ&香りのアイテムを、メイクアップアーティストMICHIRUさんとアロマデザイナーHarunaさんがセレクトします!
“われがまま”で生きていく
文/yuji(ヒーラー・星読み)
昨年、2020年の冬至は、そのすぐ後に“風の時代の門が開く”という、約200年に1回しかやってこないイベントが控えていたため、なんとも大きな節目感のある時となりました。
実際、その頃から世界は大きく変わり、この2020年末〜2021年秋までに大きくライフスタイルを変えたり、人生の設計図を書き換えたと言う人も多いはずですし、また、未来のどこかで過去を振り返った際に、2020年冬至・年末のことを人生の大きな分岐点として思い出す人もきっと相当数にのぼるのではないでしょうか。
“風の時代の始まり”という、ほかに類を見ないほどの大きなイベント。
そういった時代の節目があったこともあり、バイブスが変化していく様を強く感じていた昨年の冬至に比べると、今年の冬至はどうしても“控えめ”な感じがすることは否めません。
とはいえ、“何も特別なイベントがないのか?”と言われれば、決してそんなこともないのです。
ちょうど冬至の10日後、1年の運気を司ると言われている天体であり、幸運の星とも称される木星が次の部屋である双魚宮にスライド。
この木星の魚座へのイングレスこそが、今年の星々の動きの締めくくりといえるものですが、それはまた同時に来年の運気へと我々を誘う起点となるポイントでもあるのです。
もう皆様ご存知かもしれませんが、「木星」は拡大、拡張、開運を促すとされる星。
そして、そんな作用を持つ木星が魚座の部屋に入るということは、魚座の象意である“スピリチュアル、癒やし、許し、カオス、ミックス、直感、融合”といったエネルギーが高められていくということにほかなりません。
ここで、本題に入る前に“魚座について”少しおさらいをしておきたいと思いますが、魚座とは黄道12星座の中の12番目のサイン。
優しさ、慈愛、スピリチュアル、宇宙、見えないもの等を魚座は管轄・暗示するとされていて、実際、スピリチュアリスト、占星術士などにもこの魚座生まれ、もしくは魚座に天体をもつ方々が多いように思います。また、12番目であるということは“最後のサイン”でもあるというところから、終わりを示す、輪廻の最後を表すなどとも言われることも。
そんな“ファイナル感”をもつ魚座のバイブスが強まるのが、“来年”の星まわりなのですが、その中でもこの3月21日までの星の導きはその“けじめ”のトリガーを引く、とても強烈なもののようです。
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カオスからの離脱
いま、人類は過去に体験したことがないレベルの“インフォ・カオス”を経験しています。
情報化社会とも言われるこの現代社会では、スマホ、パソコン等の端末を持ち、ネットにさえ繋がっていれば、人はそこから無限ともいえる情報を得られるようになりました。
瓦版、演説、書籍のみしかなかった時代に比べると、言うまでもなくその情報量は圧倒的で、バイト数に直したならば、過去と現在でどれぐらいの開きがあるのか、皆目見当もつかないほど。おそらくそこには天文学的な情報量の差があるはずです。
ここ数十年のデバイスの進化、インフラ整備は著しく、実際、情報をいつでもどこでも見れる、とても便利な時代となりましたが、ただ、その“進化の裏側”で、人はかつてない規模の情報の洪水にさられることにもなったのです。
そのため現代人は、もはやいろいろなところで情報疲れをきたしていると言っても過言ではないと思いますし、実際、SNS中毒、ゲームアディクト、スマホ依存症等々、そんな状態にある人もちらほら見かけます。
また、いまのような“非常事態下”では、真偽問わず、いろいろな情報が飛び交うのが常。
しかも、政府や自治体と各種対策等で足並みを揃えるためにそういった情報群に私たちもアクセスしアップデートしなくてはならないので、否応なしに日々、新しい情報にさらされることとなります。
そういった生活を続けると、もはや何が真実か、何を信じればいいのかがわからなくなったり、情報のアップデートをするだけで疲れ切ってしまったりもして。
そして、こういったことは何も、ある一定の人だけに起きているわけではありません。
実際、特にここ1~2年は感染症にまつわる事象が日々変わっていくことと、その対応によって、多くの人たちが疲弊したりするなどし、私たち自身も“情報疲れ”はなんらかの形、タイミングで体験済みのはずです。
そんな情報が飽和したインフォ・カオスの時代において“最も優先すべき、そしてインストールすべきマインドセット”とは、実は既出の、先ほど魚座の領域のところにもありましたが、おそらく“直感”と“許し”であると思っています。
Don’t think, feel!
何が正解かわからない。
何がいいことかわからない。
でもそれは「わかろうとするからわからないもの」なのではないでしょうか。
「わかる」を求めるから、「わからない」が生まれ、またわからないことに対してイライラしたり、不快感を覚える……といったふうに。
つまり、“理解などせず、最初からわかろうとしなければいいのでは”とすら思うのですが、これはきっと禅問答というか“とんち”のように聞こえるかもしれませんね。
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自分の内側への意識を磨いていく
私たちは長らく“正解がある世界”に慣れ親しんできました。
幼少期から試験、資格取得等々、いろいろな場面で“正解が求められた”時期が長かった。
そのため、どうしても“正解とかストライク”を狙ってしまうし、それが“絶対だ”となってしまっているようにも思うのです。
でも、魚座というのは、この世の真実もあなたの中にある魂の目的も、“感覚的にものごとの本質を掴める”サインです。
言語化はできずとも、“掴む” “感じ取れる”……それが魚座の真骨頂だとしたら、そして、この魚座木星期間にはそういったバイブスが高まるのだとしたら、きっとこのタイミングで多くの人が外側にあるものを追いかけるのをやめて、内側にあるものへ目を向け出していくのではないでしょうか。
そして、自分の直感を磨き、自分の内側にあるものと対話し、外側の情報には一喜一憂しなくなっていく……当然そういう行動をするためには“自分の軸”のようなものが必要ですが、きっとそれはもうこの夏から秋であなたの中に生まれているか、いまこの瞬間に生まれつつあるはず!
情報摂取量や情報感度が限界ギリギリ、飽和状態となって情報に溺れることで初めて、その情報の海から抜け出し、陸に上がることを人類は覚えるでしょう。
「陰極まれば陽に転ず」ではないですが、情報を極限まで取り入れてみることで、初めて“逆の方を見ることが叶う”のか、などと思うのです。
そのため、この春分までの3カ月、“エビデンスがあること”とか、“ガイドラインが引かれていること”ではなく、全ての事象に対し“自分がどう感じるのか”といったところに人々の意識の軸がスライドしていくのではないでしょうか。
正解不正解ではなく、何をどう感じるのか。
自分の心はどう感じるのか。
実際に存在は知っていても解明されていないことは、この世にたくさんあります。
また、科学的な裏付けそのものも、新しい研究によっていままでの定説がひっくり返ったなんていうことは枚挙にいとまがありません。
そしていまの時代は、そういった“すでに出来上がっているとされる雛形”すらも揺れ動く時代です。
そんな時代を生き抜いていくには、いちいち“調べもの”に奔走していたのではキリがありません。そのため、この魚座木星期間には、“自分の心・身体との対話術”を会得することが最重要項目となります。
天の神様の言うとおり……なんていう言葉がありますが、その天とは人間社会の偉い方々のことではありません。あなたの内側にある魂のことであり、その魂が繋がっている見えない存在たちのことであると私は思うのですが、もしそうであれば、“自分にとってベストな判断”はもう誰にお聞きになればいいか、分かりますよね!?
結果、これからの時代はひとりひとりが己の内に持つ内在神とコンタクトを深めるために“Don't think, feel”を基とする方向に進んでいくこととなると思うのですが、年末から春分までは、まさにその下地を作り上げていく時だと言えます。
そのため、冬至~春分は外のノイズに惑わされず、“フィーリングッドな自分”、つまりご機嫌な自分たちを各々が取り戻していく時であり、また、そんな“われがまま”で生きる自分を許していく時間となるのではと思っています。
yuji
ヒーラー・星読み
香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤めるも、ヒーラーとしての宿命に導かれ東京での活動をスタート。現在は講演、執筆など幅広い分野で活動。著書に『風の時代の未来予測』『「風の時代」に自分を最適化する方法』(ともに講談社刊)、『星2.0』(光文社刊)がある。
Twitter:@yujiscope