おいしく食べて罪悪感なし! 医師がすすめるグルテンフリー商品とは?
Beauty 2023.06.10
桐村里紗
前回、小麦が身体にもたらす作用についてお伝えしましたが、グルテンフリーを実践すると心身のパフォーマンスが如実にアップします。
グルテンは、お米や蕎麦には含まれないので、グルテンフリーを始めるとなれば、一般的な小麦製品をやめればいいだけ。
とは言え、パスタやパンが食べたい!というニーズにこたえて、グルテンフリーかつおいしくヘルシーな代替製品も充実しています。
まずは、グルテンフリーパスタ。
米粉やとうもろこし粉、粟やひえなどの雑穀を使ったもの、レンズ豆などの豆を使った低糖質高タンパクなものもあります。
上の写真は、特にヘルシーでおすすめな3品。
左: ハーモニーライフ有機モロヘイヤブラウンライスパスタ
有機玄米と有機モロヘイヤパウダーのみで作られていて、栄養価も抜群な上に、平麺タイプでグルテンフリーとは思えないもちもち感。
中: アルチェネロ 有機 全粒粉 スペルト小麦 スパゲッティ
古代小麦のスペルト小麦の全粒粉を使用したスパゲッティーニ。
小麦といえど、古代種はグルテンをほとんど含まなかったりグルテンの遺伝タイプが違うため、現代小麦のようなグルテンの害が出にくいもの。したがって古代小麦を使ったプロダクトを選ぶのもマル。スペルト小麦はグルテン含有量が0.1%未満。ただし、グルテンアレルギーの人は念のため控えて。
右: ラザレッティ レンズ豆コライユ ツイスト
穀物を使わず、オーガニックレンズ豆100%のツイストパスタ(フジッリタイプ)。
豆なので当然、低糖質な上にハイファイバーで、植物性プロテインがとれます。豆に含まれるイソフラボンは、腸内のエクオール産生菌を活性化し、女性ホルモンをサポートしてくれるのもうれしいポイント。
豆100%なのでちょっとモコモコぽそぽそしますが、食べごたえは抜群。パスタソースもしっかり絡むので満足度も高いです。
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パンだけはやめられない!というパンラバーは多いはず。
バーガーのバンズをレタスにチェンジするのもありだけど、やっぱりちょっぴり物足りない。やっぱりパンっぽいものが食べたい!というニーズに応えて、おいしいグルテンフリーのパンがあります。
バンズなしのバーガーはヘルシーだけど……。
グルテンフリーでハイファイバー、さらに低糖質まで叶えた理想のパンがヘイズパントリーの「ケトローフ」。
3種のフレーバーで展開する「ケトローフ」。手前からフルーツ、4シード、プレーン。
小麦はもちろん、米粉も使わずに、アーモンドパウダーやココナッツパウダーにメレンゲを加えて、グルテンフリーなのに焼かなくてもふわふわ食感を叶えたパンは、普通のパンよりもおいしい!と評判です。
普段、グルテンフリーを推奨している私たちドクター仲間も、これならOKと太鼓判。
ケトローフでサンドを作ったら、ボリュームも満点。
もちろん、グルテンフリーなので「もっともっと食べたい!」とはならず、しっかり満足して「ごちそうさま」が言えます。
このように、小麦を使わないパスタやパンがとても充実してきていますから、“食べられない我慢”とは無縁です。
上手に取り入れて、グルテンフリー生活にトライしてみてくださいね。
text: Lisa Kirimura
桐村里紗
医師 / tenrai株式会社 CEO
臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行なっている。また、東京大学工学系研究科道徳感情数理工学・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式「四則和算」の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。現在は、東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演するなどメディアでも活躍し、新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
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