菊乃｜私に贅沢を与えてくれる美容について。

贅沢を知るボーテスターたちは、どのように化粧品を選び、どうケアをしている？ 時にはプロに委ね、憧れの化粧品に夢を見て。美容におけるそれぞれの贅沢を聞いた。

菊乃

クリエイティブディレクター

贅沢に触れると、もっと自由になれる。

健康を考えて、普段はグルテンを控えているんですが、週に一度、土曜日だけは好きなパンを自分に許して、好きなだけ食べるんです。毎日のスキンケアは、ひとつひとつのステップに時間をかけ、とにかく量を惜しまず、肌も心も満たされるまでたっぷりと。

たまにはプロに任せて、メンテナンス。旅先のホテルで、ふかふかのバスローブに包まれ、最上級にコンフィーな気分に浸る......。すべて、私にとっての贅沢です。顔ではなく身体を高級クリームですみずみまでケアできたら、より贅沢！

常に「納得のいく自分でいたい」「自信のある状態で過ごしたい」という美意識がベースにあってのこと、なのかもしれません。美容のみならず、旅や食も、贅沢に触れると、自分がもっと自由になれるような気がするんです。まだ見ぬ世界があると感じることで、自分のスケールの小ささに気付かされるし、同時に「もっと大きく生きていいんだよ」という原点を思い出せる。その感覚が、仕事にも繋がっている気がします。

＊「フィガロジャポン」2023年11月号より抜粋