年末年始のご褒美ビューティ。【Vol.2 頭皮も髪もスッキリ。大掃除感覚で訪れたい幸せヘッドスパ】

日常生活にコロナ禍前後のハイブリッドスタイルが定着し、ひときわ慌ただしく感じられた2024年。懸命に駆け抜けたその心と身体......疲れが溜まっていませんか？ そんな、ここぞというタイミングで扉を叩いてほしい注目の実力派サロンでの体験を、エディターがレポート！ 今回は、リラックス効果はもちろん将来の美しいヘアへの希望をもたらす、上質なスカルプケアが叶うディスティネーションへ。

年末年始のご褒美ビューティ。【Vol.1 銀座の中心、極上アーユルヴェーダで心身と向き合い直す】

蓄積した汚れを一掃し、頭も気持ちも軽やかに

ストレスフルな毎日に、気温差の激しい気候。2024年も例に漏れず、サバイブするだけで自分を褒めてあげたくなるような一年でした。そんな日々にあってエディターは、最近年を重ねてきたこともあってか、なんとなく頭皮に違和感が......。電車の乗り降りや少し長めに歩いた時など、汗をかきやすくベタつくのに、表面は乾いている。夏だけかと思いきや秋冬シーズンになってもその状況は変わらず、疲れたりジレンマを感じたりすると無性に頭皮がかゆくなって......頭に手をやると、心なしかスカルプが薄く固くなっているような。

頭皮のケアが大事であることは、美容業界でも多くの人が提唱しています。曰く、頭皮は美しいヘアを育む土壌なのである、と。また頭と顔の肌は繋がっているのだから、顔のもたつきやハリの低下を阻止するためにもスカルプをいたわることはとっても重要、と。いままで美容の先輩たちが口酸っぱく教えてくださっていたこと、ようやく実感いたしました。さっそく、今年5月に銀座にオープンした「クレーレ」へ向かうことに。

こちらは高濃度のヒト幹細胞培養液や水素クレンジングといった最新の施術を取り入れ、頭皮と髪の環境改善へと導いてくれる場所。サロンを訪れてまず圧倒されるのは、グリーンや木目を基調としたアースカラーの落ち着いた内装です。聞けば、普段は建築を手掛けているクリエイティブチームが、澄みきった生命力を感じる居心地よい空間を目指してプロデュースしたものだそう。針葉樹の鬱蒼とした森林が拡がるドイツのシュバルツバルト（黒い森）地方を着想源に、エントランスでは25種以上の植物と微生物とが共生するパルダリウム（インドアグリーン）が迎えてくれます。デザインの観点からもウェルネスを追求した空間は、現実世界からの逃避気分を高めてくれそう。

今回は年末のご褒美ということで、しっかり時間を使ってケアしてもらえる「ロング コース」をセレクト。汚れを落として毛穴詰まりを解消するクレイパックとジェットピーリングの施術が両方受けられる、贅沢なプランです。

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まずはスコープを用いた頭皮の状態チェックからスタート。所属するスパニストさんはみな、美容師と毛髪診断士の資格を持っているというから頼もしい！ 襟足、後頭部、髪の生え際......と見ていきますが、そこには驚きの光景が。部位によって毛細血管が赤く透けていたり、毛穴に汚れが詰まっていたりして、まるでシワシワの梅干しではございませんか......。その日の朝にシャンプーをしたはずなのに、ぜんぜん汚れが落ちていなかったことにも軽くショック。生え際を中心にところどころ毛が細くなっている部分もあり、健やかな髪をできるだけ長く保つため、入念なケアが必要なことを改めて実感しました。

それではいよいよヘッドスパへ！ ホットスチームを当てて丁寧に毛穴を開き、酸化した汚れを吸着して落としてくれるクレイパックと水＆風の力を使うジェットピーリングを順におこなったのち、指圧しながらシャンプーをしていただきます。凝り固まった頭皮を優しく揉みほぐしてもらうと、とろけてしまいそうなリラクゼーション効果が。シャワーの水音がまるで深い森の中の川のせせらぎのようで、ついウトウトしてしまう......。

ここでさらなるクレンズ効果を発揮する施術のうち、高濃度水素クレンジングと頭浸浴（とうしんよく）のどちらかを選びます。水素を発生させる特別なシャワーで活性酸素を除去してくれるステップか、額から炭酸泉のお湯を流しつつ頭全体を浸すステップのどちらかお好きなほうを。 

スコープでの診断で毛穴の詰まりが気になったエディターは、迷いつつも水素クレンジングをオーダー。カラーやパーマなどでストレスがかかると、切れ毛や枝毛、白髪といったヘアの老化現象と深く結びつく活性酸素が発生してしまうそう。これが落ちる時にお湯が白濁するらしいのですが、水素水を当てた瞬間からしっかり濁っている（汗）。ちょうど数日前にサロンでブリーチをしたため、ダメージが蓄積していたことも起因するのかもしれません......。

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その後はトリートメントを塗布し、頭皮の環境を整える電解還元イオン水でスカルプの角質層を整えたあと、いよいよヒト幹細胞培養液をスプレー。このセラムは95.8%もの濃度を誇るもの。エディターの頭皮にはほんのりピリピリする感覚がありました。いかにも細胞が元気になりそうな感じ！ もともとうんざりするほどの髪の太さと毛量を持つエディターですが、近年繰り返しているブリーチのダメージで痩せつつあるヘアが多く見られた生え際へ、特に重点的に噴射していただきました。

続いて育毛に働きかけるEMS機器を当て、セラムが行きわたるのをサポート。仕上げに、仕上げに、常温保存が可能な3.5%の濃度のヒト幹細胞培養液（95.8%のセラムは、氷で冷やしてありました）をもう一度頭皮全体に塗布したら、めくるめくケアタイムは終了です。起き上がって首と肩を軽くほぐしてもらい、ブロードライへ。

スタイルが整ったら、最後にもう一度スコープを使って頭皮の状態を観察します。おお......見よ、このお餅のようなプリッと感！ 毛穴の汚れがしっかり落ちたのはもちろん、乾燥して赤く毛細血管が浮き出ていた頭皮が透明感を取り戻したような。ホッとひと安心すると同時に、毎日のシャンプーや頭皮ケアの重要さを再認識。最近頭皮が乾燥しやすいからと、洗いすぎることを恐れてしまっていたけれど、これからは"しっかり落として、きちんと保湿"が合言葉になりそうです。目指せ、ふかふかのマシュマロ頭皮！

こちらのサロンではヒト幹細胞培養液を配合したオリジナルのホームケア製品も展開。お悩みで選ぶ2種のシャンプー＆トリートメントや、濃度別のスカルプローションを日々のケアに取り入れることができます。サロンの空間と同様にシックなカラーやデザインが踏襲されていて、自宅のバスルーム空間を格上げしつつ、上質なヘアケアを叶えてくれそう。しっかり汚れが落ちて髪の内部に水分がチャージされたことで、ヘアの指通りもサラサラに。帰り道はなんだか頭が軽くなって、想像以上の爽快感！ モヤモヤと溜めこんだ疲労まで解消されたような気分で、サロンをあとにしました。 

近年は女性のお悩みとしても浮上しやすい、ヘアロスや髪の質感変化。年末の大掃除シーズンを機に、頭へ溜めこんでしまった汚れと疲れ、そして将来のヘアへの不安をきれいさっぱり洗い流すケアをぜひ検討してみて。