若いうちに卵子凍結しておくべき? 医師の意見を聞く。
Beauty 2025.01.12
女性ホルモン分泌の減少で変化を感じる40代の一方で、不安を覚える20代、30代も多いという「更年期」。何が起きるのか、それにどう対応すればいいのか、知識と情報をアップデート! 専門家に、気になるお悩みを聞いてみよう。
Q. 卵子は凍結しておくべき?
関口由紀(女性泌尿器科専門医):経済的に余裕があれば、基本的に賛成。私は35歳成人説を唱えているのですが、仕事が落ち着くのが35歳、生殖能力的に妊娠できるのは残り5年しかありません。20歳くらいに卵子を採取、凍結しておいて、キャリアを積んでから妊娠・出産ができれば人生設計としては理想的。少子化の歯止めにもなるのでは?
福山千代子(産婦人科専門医):卵子には年齢的な制約があり不妊治療でも年齢の壁は越えられないので、ひとつの選択肢として反対はしません。ただし、凍結技術は進歩しているものの受精・妊娠の確率は低い、費用は高い、身体の負担も大きい。体外受精の時期にも制限があり、産んで終わりではないので、簡単ではないことを認識しましょう。
福山千代子
MET BEAUTY CLINIC 院長
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医。20年以上、さまざまな世代の女性の悩みに真摯に向き合う。最新機器を導入するなど、更年期障害の治療も積極的に行う。2021年より現職。
メットビューティクリニック
東京都港区南青山5-11-9 レキシントン青山2F
0120-776-123(フリーダイヤル)
診)10:00~19:00
休)水、木、土(婦人科)
www.met-beautyclinic.jp
関口由紀
女性医療クリニックLUNAグループ 理事長
女性泌尿器科専門医。医学博士。日本性機能学会認定専門医。2005年に現クリニックを開設。中高年女性の総合的なヘルスケアを提唱し、骨盤底筋トレの重要性を説くスペシャリスト。
女性医療クリニックLUNA横浜元町
神奈川県横浜市中区元町1-32
045-662-0618(初診予約専用)
診)10:00~17:00
休)祝
https://www.luna-clinic.jp/
*「フィガロジャポン」2024年8月号より抜粋
text: Eri Kataoka