TAO、シャネルの香りと出合う旅。

特集

モデル・女優のTAOさんがニューヨークからフランスのノルマンディ地方へ! シャネルの新しい香り、「レ ゾー ドゥ シャネル」と出合うために、ドーヴィルの街を訪れた。パリからオリエント急行で運ばれるリュクスな時間。TAOさん本人が綴る旅日記はこちら。

6月6日

ニューヨークからパリに着いて次の日、大雨の中ヴォジラール駅に向かうと、シャネルロゴがついた赤い帽子と制服を纏ったポーターたちがお出迎え。

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オリエント急行。映画や物語では知っていたけど、本当に乗れる日が来るなんて夢にも思っていませんでした。
その浪漫あふれる外観と内装にゲストたちは大興奮。
クラシカルなバーになっている車両にはアップライトのピアノがあり、ジャズィなアレンジのモダンなポップスが聞こえてきて、時空を歪めたような不思議な感覚に誘ってくれます。

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発車してしばらく経つと、予想していなかったスピードでパリからノルマンディ地方に向かって走る列車。みるみる都会の景色からフランスの田園風景へと変わります。

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夕食はディナー車両にて。まず出てきたトリュフと卵の前菜が美味すぎて唸ってしまいます。ふだん料理の写真は撮らない私ですが、フランスに来るとそのプレゼンテーションの素晴らしさにカメラを構えずにはいられません。

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約2時間の乗車で着いた先はドーヴィル。ガブリエル・シャネルが初めてファッションブティックを開いた街で、今回の新しいシャネルのフレグランス コレクションの発表の地です。

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たくさんの高級ブランド店が並ぶ中、シャネルが店を開いたという跡地はシャッターが閉められ、ドーヴィルの街が作ったと思われる記念看板が。街自体が彼女の、そしてシャネルというブランドの歴史の重要な1ページであることを誇りに思っている様子がうかがえます。

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6月7日

私が泊まったのはドーヴィルの街と海が眺望できる高台に位置する、とてもチャーミングでカントリー調なホテルでした。著名人も多く宿泊したことがあるようで、廊下の壁にはたくさんのサイン入り写真が。

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藁葺き屋根の離れの建物はレストランになっていて、通るたびに炭のいい香りがするので食欲をそそられます。

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準備を終えていよいよ今回のメインイベント、「レ ゾー ドゥ シャネル」フレグランス コレクションの発表会へ。

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調香師であるオリヴィエ・ポルジュさんに一つひとつ香りの説明をしていただいてから、私からもインタビューをさせていただきました(その様子は9月号のフィガロジャポン誌面にて。)

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ふだん香水を試して、「これは爽やかで好き」「これはちょっと甘すぎる」などの簡単な感想は持つものの、その香りの向こうにある景色や作り手の思いなどまで感じたことがなかったので、とても新鮮な体験でした。

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発表会の開催されたヴィラではほかにもさまざまな体験部屋が。ある部屋には大きな望遠鏡が。覗いてみると今回の香水のテーマとなっているそれぞれの街にまつわるショートムービーを見ることができます。

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また違う部屋では香水のボトルの成り立ちを教えてもらいました。初めは木でサンプルを作り、その後アクリル、最後にガラスになるという幾つもの工程を経て作られているのだそうです。たくさんのデパートメントのコラボレーションがあってのコレクションに感心させられました。

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発表会の後はみんなでビーチへ。砂浜には大きなシャネルロゴと今回のフレグランス コレクションの名前であるドーヴィル、ビアリッツ、ヴェニスのサインが。ほかのふたつの土地は別の機会に訪れたことがあったので、今回の発表の地がドーヴィルで本当に幸運でした。

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夜には競馬場にてガーデンパーティが。ガブリエル・シャネルや、彼女の恋人であったボーイ・カペルの名前がついた馬たち。遊び心あるクリエイティブな演出に感激していると、馬たちが走ってくる向こう側の空に大きな虹が。うっとり眺めていると隣の女性から「夢なら覚めないでほしい」と溜息まじりの声が。

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本当に、覚めてほしくない、夢のような2日間でした。
ガブリエル・シャネルが他界してから45年あまり。いまでも語り継がれる彼女の偉業と格言、生きざまに感服と少しの嫉妬を覚えながら、今回の「レ ゾー ドゥ シャネル」の旅が終わりを迎えました。
彼女はどんな気持ちでこの景色を眺めていたんだろう。そんなことを考えながら、ガブリエル・シャネルにとって、とても意味の深い場所である3つの街を、香りを通じて一緒に旅をした錯覚に浸っていました。

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TAOさんに聞きました! 香りについて9つの質問。

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―― 香りを日常的につけられますか?

毎日つける習慣はありませんが、パーティに行く時など、ちょっと気合を入れる時などにつけることが多いです。

―― 何歳くらいからフレグランスを纏われるようになられたのでしょう? そしてそのきっかけは何だったのでしょう?

中学3年生の時が最初だったと思います。思春期に入って、みんな香りを気にし始める年頃だったのだと思います。

―― 香りに対しては浮気性ですか? いろいろな香りを試されるか、それとも同じ香りをつけ続けるタイプですか? 

仕事柄いろいろな香水をいただくことがあるので、ふつうの人よりも多く持っているかもしれません。でも自分の中での流行があって、しばらくは同じものをつけることが多いです。

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―― どんな香りが個人的にお好みでしょうか? こちらは香水の香りだけにとどまらず、焼きたてのクッキーの香りとか、花畑の香りとか、プロダクトに限らずにお答えください。

森や花畑などの、緑の匂いが好きです。思わず深呼吸してしまいます。料理で使う炭の匂いなども好きです。

―― 今回の「レ ゾー ドゥ シャネル」フレグランス コレクションの、ドーヴィル、ヴェニス、ビアリッツ。3種の中では個人的にはどの香りがお好きでしたか? また、これらの街に抱いた印象を教えてください。 

いまの私に、いちばんしっくりきたのはビアリッツでした。ビアリッツとヴェニスはこれまでに訪れたことがあったのですが、ドーヴィルは行ったことがなかったので、今回来ることができて、そして想像以上の街の美しさに感激しました。ビアリッツはスペインに滞在していた時にサンセバスチャンから日帰りで行ったのですが、ハイシーズンだったため人々で混み合っていたイメージが強いですね。ヴェニスは映画祭で行ったことがあるのですが、映画のセットの中にいるかのような、昔ながらの暮らしぶりに感動しました。どの街もまた訪れたい場所です。

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―― 香りとは、記憶と密接な関係があると思います。香水でいえば、通りすがりに以前嗅いだことがある香りを感じると、その香りを味わった時の記憶が蘇ったり。TAOさんはそのような経験をお持ちですか? 

初めてできたボーイフレンドの服から匂っていた洗剤の匂いが、知らないうちに自分の記憶と強く結びついていて、電車の中や通りすがりに同じ匂いがふと香ると、いまでも甘酸っぱい記憶が蘇ります。

―― シャネルの香りの中で、これまでに使用されていた香りがあれば教えてください。そしてその香りの印象を端的に3つの言葉で表現していただけますか? 

私自身は使っていなかったのですが、母がN゜19をずっと愛用していました。子どもだった私には、とても大人っぽく、セクシーで、意志の強い女性を連想させます。

―― 調香師という職業に対して、どんな印象や考えをお持ちですか?

音楽家や、ソムリエ、料理家などに通じるものがあるとイメージしていて、アーティストだと思っています。日常的に香りに厳しい生活をしているのかなと想像していたのですが、今回オリヴィエ・ポルジュさんにお会いして、あまりの気さくさと、一般的な感覚を持ち合わせていることに驚きました。

―― シャネルというブランドのアティチュードやクリエイティビティに対して、どんなお考えをお持ちですか? 香水に限らずご返答ください。

ブランド創始者の思いをここまで忠実に守って、伝えていっている老舗ブランドはほかにないと思います。マドモアゼル シャネルのように自立していて、信念があり、そして幅広い分野に興味を持つ、向上心の強い、自分を持った女性が、シャネルを着こなせる女性なんじゃないかな、と思います。

TAO
14歳でモデルデビュー。パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンでランウェイを歩き、ハイブランドのワールドキャンペーンにも起用される。フィリップ リムとのタッグは有名。現在は女優としても活躍し。2013年には『ウルヴァリン:SAMURAI』でハリウッドデビュー。今年公開された『ラプラスの魔女』にも出演。現在ニューヨークに暮らす。

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