アロエベラが持つ、思いがけない6つの魅力とは。
Beauty 2018.08.22
山口華恵
アロエベラのさまざまな魅力を紹介。 photo : iStock
アロエベラは、水ぶくれを和らげたり、髪の余分な油分を抑えたり、アンチエイジング効果があったりと、たくさんの魅力にあふれている。ぜひ家に常備して毎日の生活に取り入れたい。
近年、食品会社や化粧品会社はあらためてアロエベラの魅力に着目してきた。日焼けや水ぶくれを和らげることは有名だが、それ以外にもさまざまな魅力を持つ。
1. 水ぶくれを和らげる
新しい靴に慣れるまでには時間がかかるものだ。そんな時は、アロエベラの葉からジェル状の部分(果肉)を取って、靴擦れした部分に直接幹部に貼ってみよう。すると痛みが和らぎ、傷も治りやすくなる。「靴擦れや水ぶくれというのは炎症によって起こります。アロエベラはそういった症状に大変効果が高いといえます。傷付いた部位を保湿し、皮膚の再生を促します」と自然療法医であり、薬剤師でもあるヴァレンティーヌ・カバネル氏は述べる。気になる部分全体にアロエベラの果肉を潰したものを伸ばし、包帯で巻いておくのもおすすめだ。
2. 胸焼けを緩和する
「アロエベラの果肉は多糖類(水溶性食物繊維)を豊富に含んでいるため、胃酸の逆流を防いだり、胃の粘膜を保護したりする働きがあります。一般的に多糖類は胃の粘膜に潤いを与え、傷付いた部分を修復する働きがあるといわれています」とカバネル氏は言う。低温殺菌されていないアロエベラジュースを1カ月のうち21〜25日間続けて飲んでみよう。すると徐々に胃の粘膜によい変化が出てくるだろう。最初の1週間は25mlを朝晩飲み、その後は同量を朝食前に飲んでみよう。
3. ベタつく髪にさようなら
ベタつく髪が嫌で髪はいつもまとめてしまう、そんなあなたにもアロエベラがおすすめだ。「アロエベラは亜鉛を豊富に含みます。亜鉛は皮脂の分泌を正常化し、髪のベタつきを抑えてくれます」とカバネル氏は言う。アロエベラにはビタミンAとB、アミノ酸と多糖類が含まれており、髪に豊富な栄養を与える。「アロエベラの果肉は塗っても効果的ですが、食べたほうがより高い効果が期待できます」と同氏は続ける。
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4. ニキビと戦う
「アロエベラに含まれるサリチル酸は、毛穴に浸透し、皮脂腺の汚れを取ってくれます。皮脂腺に皮脂が溜まりすぎるとニキビができやすくなるため、清潔に保つことでニキビを防ぎます。ちなみに乾燥肌や敏感肌の方はサリチル酸に刺激を感じることがあるので気を付けて使用してください」とカバネル氏は述べる。
夜、ニキビの気になる部分に果肉を直接塗布してみよう。果肉を皮膚につけたまま寝ても問題はないが、翌朝水で流した後はしっかり保湿することをお忘れなく。肌が敏感なようであれば週1〜2回程度トライしてみよう。
5. 肌の老化スピードを遅らせる
「その素晴らしいアンチエイジング効果から、化粧品業界の主力製品のひとつがアロエベラを配合した化粧品です。アロエベラに含まれる多糖類は保湿力に優れ、栄養を多く含み、細胞に酸素を送り込むことで肌再生やコラーゲンの分泌を促してくれます」とカバネル氏は語る。多糖類は保水効果が高いため、肌をなめらかにし、シワを目立たなくしてくれるのだ。
6. 目のかゆみを和らげる
目はウイルスや細菌に敏感で、特に流行性の症状は伝染しやすい。「アロエベラには抗菌効果や炎症を抑える効果があります。新鮮なアロエベラの果肉をまぶたの上に置いて5分から10分ほど横になってみてください」とカバネル氏はアドバイスする。(ただし、すべての人に必ず効果があるとは限らない。使用する前には必ずかかりつけの医師または薬剤師に相談しよう)
アロエベラ配合の製品を選ぶポイント
アロエベラのジュースを購入する際は、殺菌や加熱されていないかどうかを確認しよう。殺菌や加熱されたものはあまり効果が期待できない。アロエベラのジェルを購入する場合、アロエベラが製品表の最初のほうに表示されたものを選ぶとよい。また、化学防腐剤やそのほかのジェルと混ざっていないかを確認しよう。肌によいかどうか確認するポイントとしては、天然防腐剤が1〜2種類入っているかという点をチェックしたい。
texte : Raïnat Aliloiffa (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi
山口華恵
翻訳、ライター