最果タヒのことばを、見て、感じる空間へ。

フィガロジャポンのボーテスターである詩人、最果タヒさん。フィガロジャポン11月号では、「美しさが棲まう場所」をテーマに、3つの詩とふたつの日記を書き下ろしてくれました。意識していなかった自分の身体の一部が、なんとも愛おしくなる、美しいことばに震えます。

最果さんは、8月から始まった太田市美術館・図書館の『ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景』という展覧会に出品されていて、ページを担当した編集SK、いまさらながらやっと観に行くことができました。

 

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ゆるやかなスロープが特徴的な建物に、美術館と図書館が融合。テラスも気持ちがいい。建築としても一見の価値あり。

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1階が詩×グラフィックの展示。2階で詩×絵画、3階は短歌×イラストレーションと続く。

新刊『天国と、とてつもない暇』(小学館刊)のブックデザインも手がける佐々木俊と、祖父江慎、服部一成の3氏によるグラフィックデザインで、最果さんの詩がさまざまなフォントで、形で、壁に印字されたり標識にデザインされたり、オブジェに閉じ込められたりしていました。

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壁は祖父江慎、看板は佐々木俊によるグラフィック。同じ「プリズム」の詩が何か違うもののように感じる不思議。

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壁全面に描かれた文字、丸められた紙屑、カラフルな看板と、空間そのものがひとつのアート作品のよう。

最果さんの本も、文字を縦組み横組み、フォントを変えて、行間を変えてと、視覚的にも読ませるデザインが仕掛けられているけれど、この展示では、ことばを身体で受け取るような感覚で、読んだことのある詩も違う力を持って迫ってくるよう。これはその場に行かないとわからない体験。会期は残り2週間もないのですが、ぜひ足を運んでみてください。

『ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景』
期間:~2018/10/21
会場:太田市美術館・図書館(群馬県太田市東本町16-30)
開)10:00~18:00
休)月
入場料金:一般¥500
www.artmuseumlibraryota.jp
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