パリ街歩き、おいしい寄り道。

タルタルステーキと、グラン・パレの展覧会ふたつ。

170606-akiko-kawamura-01.jpg

展覧会が始まってすぐの頃に、母から
「新聞に載っていたのだけど、すごくよさそうだから
行くといいよ! もしパリにいたら絶対に行きたい」
とメールが届いていた。グラン・パレで開催の、
インドの王たちが所有した宝飾の企画展。
気がついたら開催期間の終わりが迫っていた。
それで慌てて行くことに(6月5日まででした)。
同時開催の植物をテーマにした展覧会も見るつもりで
まずは腹ごしらえに向かった。
以前一度ステック・フリットをご紹介したことのある
サヴィ。貧血防止で、仔牛のレバーにしようか
迷ったけれど、結局タルタル・ステーキにした。
シンプルで、王道のここの味付けが好きなのです。


ポテトもほぼ完食し、てくてくとグラン・パレへ。
宝飾品の展覧会。
会場内は撮影禁止だったのだけど……
まぁ~女性率の高い展覧会だったなぁ~。
正直にいうと、私はそんなに宝飾品に興味がない。
が、世の女性たちはやっぱり好きなのだなぁ、と
会場のそこかしこから聞こえる感嘆のため息を
耳にしつつ感じていた。
ギメ美術館、カルティエとの共同開催ということで
それは煌びやかなダイヤやエメラルドやルビーに
人々が群がっていた。いつの日か私も、石の魅力
(魔力?)に引き込まれるようになるのだろうか?
宝飾の会場を出て、隣の植物をテーマにした会場へ。
ガーデニングにまつわる道具や、絵画に混じり
カルティエやヴァン・クリーフ&アーペルの
植物モチーフのジュエリーも展示されていた。
クレーの”庭の図面”と題された作品が柔らかくて
好きだったなぁ。カイユボットの蘭も素敵だった。
宝飾の会場で知らずと浴びた熱気とエネルギーを、
植物の展示を見てすっかり鎮めた気がした。
展覧会「Jardins」は7月24日までやっています。

170606-akiko-kawamura-02.jpg

170606-akiko-kawamura-06.jpg

170606-akiko-kawamura-04.jpg

170606-akiko-kawamura-05.jpg

川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
YouTubeチャンネルを開設しました。

ARCHIVE

MONTHLY

Business with Attitude
Figaromarche
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories