タルタルステーキと、グラン・パレの展覧会ふたつ。
展覧会が始まってすぐの頃に、母から
「新聞に載っていたのだけど、すごくよさそうだから
行くといいよ! もしパリにいたら絶対に行きたい」
とメールが届いていた。グラン・パレで開催の、
インドの王たちが所有した宝飾の企画展。
気がついたら開催期間の終わりが迫っていた。
それで慌てて行くことに(6月5日まででした)。
同時開催の植物をテーマにした展覧会も見るつもりで
まずは腹ごしらえに向かった。
以前一度ステック・フリットをご紹介したことのある
サヴィ。貧血防止で、仔牛のレバーにしようか
迷ったけれど、結局タルタル・ステーキにした。
シンプルで、王道のここの味付けが好きなのです。
ポテトもほぼ完食し、てくてくとグラン・パレへ。
宝飾品の展覧会。
会場内は撮影禁止だったのだけど……
まぁ~女性率の高い展覧会だったなぁ~。
正直にいうと、私はそんなに宝飾品に興味がない。
が、世の女性たちはやっぱり好きなのだなぁ、と
会場のそこかしこから聞こえる感嘆のため息を
耳にしつつ感じていた。
ギメ美術館、カルティエとの共同開催ということで
それは煌びやかなダイヤやエメラルドやルビーに
人々が群がっていた。いつの日か私も、石の魅力
(魔力?)に引き込まれるようになるのだろうか?
宝飾の会場を出て、隣の植物をテーマにした会場へ。
ガーデニングにまつわる道具や、絵画に混じり
カルティエやヴァン・クリーフ&アーペルの
植物モチーフのジュエリーも展示されていた。
クレーの”庭の図面”と題された作品が柔らかくて
好きだったなぁ。カイユボットの蘭も素敵だった。
宝飾の会場で知らずと浴びた熱気とエネルギーを、
植物の展示を見てすっかり鎮めた気がした。
展覧会「Jardins」は7月24日までやっています。
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