パリ街歩き、おいしい寄り道。

YSL美術館とカレットと右岸のグランド・エピスリー。

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10月にオープンしたイヴ・サンローラン美術館へ。
このブログの第1回で実は同じ場所、当時は
ピエール・ベルジェ−イヴ・サンローラン財団で
開催された企画展に行ったことを書いていた。
美術館となっての開館から1カ月以上経ち、それほど
並ばずに入れるかなぁと思って出かけたら、晴れた
金曜の午後、寒空のなか1時間20分ほど待った。
でも、調整しながら入場させているおかげで、
館内は混みすぎることなく、とっても見やすい。
私が惹かれたのは、コレクション作品よりも、
1962年秋冬コレクションにちなんだプログラムや
手書きのメモ、ビジューやデッサンの展示の仕方、
サンローランの引退会見の映像などなど。
どんな展覧会に行っても思うのは、作者(すでに故人)
の音声を聞くと、作品の感じられ方が全然違ってくる。
最上階のオフィスの展示を見てから、最後に、
入れ替え制となっていた小部屋で15分ほどの映像を
見た。ピエール・ベルジェとサンローランの写真に
音声を被せて構成されたものだったのだけれど……
終わりの映像が流れ、黒い画面に写し出された文字に、
いや、もうなんていうか、言葉にならない気持ちで
いきなり支配されてしまった。呆然とした私の横で、
フランス人の女性が怒ったように「悲しい。この終わ
りは悲しい」と言って立ち上がったのを見て、
心の中で大きく頷いた。
帰り際に受付で聞いたら、金曜は夜まで開館している
ので、ともかく混むらしい。
平日の午前中だとほぼ並ばずに入れるそうです。


美術館を出たらもう真っ暗だった。
お昼を食べずにいたので、腹ペコでカレットに向かう。
このブログでもすでに2回登場し、オニオンスープ
クープ(パフェ)をご紹介していて、今回の目当ては
クロック・ムッシュ。
先日、日本から来ていた甘いもの好きの友人たちに、
「パフェとショコラ・ショもおいしいよ、食べたこと
ないけどクロック・ムッシュもあったと思う」と
勧めたら、実際に行ったあと、クロック・ムッシュの
報告を送ってくれて、食べてみたかったのだ。
メニューを見ると、Toast Caretteというのがあって
それがクロック・ムッシュにあたるようだった。
出てきたのを見て、なるほどと思う。ふつう2枚の
食パンにハムが挟まれているけれど、こちらのは
分厚めの食パン1枚で、オープンサンドになっていた。
パン・ド・カンパーニュを使ったタルティーヌで、
具がクロック・ムッシュになっているのは見かける。
でも、食パン1枚でこのスタイルは初めてだ。
そうかベシャメルソースはこうなっているのか、
などと解剖しながら食べた。
食パンは厚切りが好きな私にはうれしいものだった。

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ホットレモン(絞ったレモン汁のお湯割り)を飲んで
身体もすっかり温まったので、前日にオープンを迎えた
16区にできたラ・グランド・エピスリー(デパート、
ボン・マルシェの食品館)を見に行くことにした。
まだまだ準備段階といった様子だったけれど、
6区よりも見やすい印象だった。品揃えも同じ。
こちらの方が少ないということは全くなさそう。
夜9時まで開いているらしい。
わりと近所なのでうれしい。ごきげんで歩いて帰った。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
YouTubeチャンネルを開設しました。

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