Editor's Blog

バルト三国の夏休み vol.2 ~ラトビア編~

先日、遅い夏休みで出かけたバルト三国旅、リトアニア編をお伝えしました、編集MIです。今回はラトビア編をお届けしたいと思います。

ヴィリニュス出発の朝、リトアニアの建国100年を記念するイベントのため旧市街の道路が通行止めとなり、タクシーにうまく乗り損ねた私たちはまんまとバスにも乗り遅れました……。こちらに来て初のハプニング。幸いバスは1時間後に出るということで、切符を買い直して1時間遅れながら無事にバスに乗り込みました。リトアニアから約4時間。道中のどかな景色を眺めながらたどり着いたラトビアのリガは、私の予想以上に都会でした。

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ラトビアのシンボル的存在、リガの中心部に立つ自由記念碑。なんと高さ42メートルもあるそうです。

しょっぱなから出遅れてしまったので、リガに到着したのは15:00頃。おなかはぺこぺこです。まずは遅いランチをと、ホテルへチェックイン後、急いでレストランへ向かいました。

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カウンター席で目の前はオープンキッチン。シェフの作業がじっくり見えてしまう。

こちらもフィガロボヤージュでご紹介した、いまリガで最も話題を集めているといっても過言ではない、3人のシェフが営む店、3 pavāru restorāns。その名のとおり、3人のシェフが日替わりで料理を供してくれるユニークなレストラン。
プレゼンテーションも楽しく、まずはシェフが、バジルやバルサミコなどいろいろなソースで絵を描くかのように、テーブルに敷いた紙を彩っていきます。完成したら、ソースをパンに付けていただきます。これがなんともおいしくて、思わずパンを食べすぎてしまう。その後はアラカルトで3品オーダー。スープ、鴨(フォアグラ添え)、マグロのステーキ、と、どれも逸品!

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シェフが鮮やかに描く姿はなんとも楽しくすがすがしかったです。クリーミーなスープも美味。

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鴨とフォアグラの組み合わせなのに全然もたれない。マグロもさっぱりと。

人気のレストランとあって、ラトビアにしてはちょっとお高い東京なみのお値段ですが、プレゼンテーションからお店の雰囲気、料理まで大満足でした。

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入口スペースの存在感あるランプ。テーブル席の一角。

満腹になったところでお散歩もかねて、ユーゲントシュティール建築群を見物に。ずらりと並ぶアール・ヌーボー建築は圧巻の存在感。博物館もあるので合わせて観るのもおすすめです。

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見事なアシメトリー……

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ネコ発見。建物のてっぺんにはものすごい形相の彫刻が。

ユーゲントシュティール建築群の近くには、とっても素敵なカフェがあります。Art Café Siennaではアンティークに囲まれて、落ち着いた贅沢な時間を過ごすことができました。店員さんもプロ意識ある素敵な紳士でこれまたうっとり。優雅な空気感がたまらなく心地よくてずっとここにいたくなる。お茶もケーキももちろん絶品。

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アンティークの家具が並ぶ店内には、絵画や写真集がいたるところに飾られています。

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カフェオレと見た目も美しいケーキをオーダー。友人は昼からワイン。

お散歩好きの私にとっては全然平気なのですが、リガは広いので、旧市街から外へ歩くのにはちょっと時間がかかります。旧市街を出るとやはりなかなかの都会ですが、川が流れていたり、池のある公園が中心地にあったりと、自然が感じられる街並みです。

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旧市街にある聖ペテロ教会の展望台から望む、リガの景色。

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有名な「リガの三兄弟」。真ん中に立つ黄色いのが次男。ダントツでかわいいのでクローズアップ。

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旧市街から出ると、気持ちいい公園や庭園もあります。

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ダウガヴァ川を越えて、ラトビア国立図書館へも行きました。

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昔の図書館から引っ越す際、人々の手で2000冊の本を手渡しで運んだそうです。1階から見上げると本棚が崖のようにそびえたっています。

今回の旅では、美術館や博物館を訪れるのも楽しみにしていました。ラトビアでは、工芸とデザインの博物館へ。ここは聖ゲオルギ教会跡の建物を使った、どこかほっこりとした雰囲気。ラトビアの手仕事や民芸、木工、テキスタイル、陶器、ガラスなどから、ラトビアの歴史を感じることができます。

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1階では現代アーティストの作品を展示。上階では古き歴史を知ることができる陶器などの作品が並びます。

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やさしい色合いの陶器や、鳥のオブジェも可愛い。

リガではギャラリーとアンティークショップ巡りを楽しみにしていたのですが、土日がかかってしまったため、ことごとくお休み……涙。ギャラリーへは一軒しか行けませんでした。残念ではありましたが、その分街を歩けたのでよしとします。
そんななかうれしかったのは、ホテルが予想以上によかったこと。St. Peter's Boutique Hotelはこじんまりとしたプチホテルでしたが、古い歴史ある建物で、なにより朝食が本当に本当においしくて大感激。

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レストランは地下で、洞窟のような密やかな雰囲気。ビュッフェながら素材も味付けも極上の味でした!

ラトビアでは大好きなセラミックアーティスト、Laima Girgoneさんの陶器を購入して帰りたかったのですがうまく見つけられず、帰国後も残念な気持ちを引きずっていたところ……

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リガの雑貨店、Riijaで何気に手に取って購入した豆皿。帰国後、ふと裏返してみたら……

なんと、「LAIMA」の刻印が! 自分でも知らぬ間に好きなものを手に取っていたのです。またラトビアを訪れることがあれば、郊外に住む美しいLaimaさんの工房を、ぜひ訪ねてみたいなと、夢見てやみません。
次回は旅の最終地、エストニア編をお届けします。

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