Editor's Blog

2018年、どんな曲を繰り返し聴きましたか?

こんにちは、編集NSです。今年も残すところ約1週間、1年を振り返ったり来年に思いを馳せたり、そんな時期ですね。最近公開になった、本と映画の年間ベストを紹介する記事を真似して、私的なベストソングを順不同で記していこうと思います。3曲にはとても絞り切れず、2018年ということで18曲に。それでは、ユユユU.S.A.!

1.キング・プリンセス「1950」
(King Princess『Make My Bed』より)

キンプリファンの方ごめんなさい、キンプリ違いです。こちらは今月20歳になったばかりの、ブルックリン出身のミュージシャン。マルチに楽器をこなし、センス抜群のおしゃれさんでもあります。「1950」は物憂げで、夢の中で聴いているような不思議な浮遊感が印象的。「クィアのロマンスを歌った曲」と紹介されることが多いですが、ジェンダーを超えて胸に響きます。

2.トム・ミッシュ「It Runs Through Me (feat. De La Soul)」
(Tom Misch『Geography』より)

ソウル、ジャズ、ヒップホップといったジャンルをミックスしたメロウなアルバム『Geography』を今年発表した、ロンドン出身の23歳。アルバムとしては今年いちばん好きな1枚です。サマソニで来日もしました。いろんな音楽を知ってる!って感じで、ほんとかっこいいです。この曲には、いつ出るんだいつ出るだと焦らして、ヒップホップ界の大御所デ・ラ・ソウルが出てきます。先週、トムが2015年に制作したミックステープが来年2月にリリースされるというニュースが発表され、こちらも楽しみです。

3.コートニー・バーネット「City Looks Pretty」
(Courtney Barnett『Tell Me How You Really Feel』より)

ひずんだ音のギターをかき鳴らす、オーストラリア出身のシンガーソングライターの、3年ぶりのセカンドアルバムより。気取りのないファッション、左利きで構えるギター、詩のような歌詞もあって、カート・コバーンの名が引き合いに出されることもあるようです。来年3月には日本公演があります!

4.ショーン・メンデス「Youth (feat. Khalid)」
(Shawn Mendes『Shawn Mendes』より)

頻発するテロ事件に触発されて書いたという曲で、同じく20歳で親交のあるカリードが客演。“You can't take my youth away(若さ・青春時代は奪えない)”と歌います。ちなみにカリードが昨年発表したファーストアルバム『American Teen』は、2017年のいちばんのお気に入りです。

5.ケイシー・マスグレイヴス「High Horse」
(Kacey Musgraves『Golden Hour』より)

テイラー・スイフトを追ったのか、これまでのカントリー色の強いサウンドから一転、ポップス寄りの『Golden Hour』を発表したケイシー・マスグレイヴス。でも透き通った歌声は相変わらず美しく、いい曲がたくさん詰まっています。なかでも際立ってポップなこのディスコチューンは、レトロなコスチュームに身を包んだPVも楽しい曲。

6.LP「Girls Go Wild」
(LP『Heart to Mouth』より)

中性的な魅力をもつLPことローラ・ペルゴリッジは、2014年にシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。それ以前には、リアーナなどに曲を提供するソングライターとして名を馳せていただけあり、メロディがほんとに素敵です。ニューアルバムの「Die for Your Love」とかもいいです。

7.ディーン・ルイス「Be Alright」
(Dean Lewis 同名シングルより)

仕事帰りの電車、死んだ魚のような目をしながら窓の外を眺めていると、自分も失恋したばかりだと錯覚してしまうほどの美しい失恋ソングです。ブロークンな心は万国共通なのだと教えてくれます。

8.ザ・スマッシング・パンプキンズ「Silvery Sometimes (Ghosts)」
(The Smashing Pumpkins『Shiny and Oh so Bright, Vol.1/LP: No Past. No Future. No Sun.』より)

憂いのあるメロディ、ジェームズ・イハのギターリフ、ビリー・コーガンの独特の声と、聴きどころがいっぱい。イントロからの疾走感が魅力の曲ですが、PVはなんだかよくわからない寸劇が延々と続きます。音楽は2:08くらいから始まります!

9.ジョルジャ・スミス「February 3rd
(Jorja Smith『Lost & Found』より)

今年度のグラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされた、ロンドン出身の美しき歌姫。弊誌オンラインでもインタビュー記事を掲載しました。

10.L.A.サラーミ「Who’s Cursing Us Now?」
(L.A. Salami『The City of Bootmakers』より)

ナイジェリアにルーツを持つ、ロンドン生まれのシンガーソングライター。ジャンルの垣根を超えた“ポスト・モダン・ブルース”と自ら呼ぶ音楽スタイルを奏で、飄々としていて、自由でかっこいいです。本人もおしゃれさんで、アートワークも素敵。

11.カル・ラヴェル「Kate」
(Kal Lavelle『For the Loved and Lost』より)

アイルランドのシンガーソングライター。最近、「エド・シーランが私のアルバムをインスタのストーリーに上げてくれた!」と喜んでましたが、確かにエド・シーランの曲に似てるかもしれません。「For the Loved and Lost」なんかもいい曲です。

12.ジョージ・エズラ「Sugarcoast」
(George Ezra『Staying at Tamara’s』より)

PVを見てるとなんだか垢抜けない感じなのですが(失礼!)、とにかく声がよくって。アルバムはこの「Sugarcoast」をはじめ、楽しい気分の曲が詰まっています。

13.ミッシー・ヒギンズ「Red Moon」
(Missy Higgins『Solastalgia』より)

オーストラリア出身のシンガーソングライターの、コーラスが美しい曲。この秋のメーガン妃のオセアニア歴訪ツアー中、最近産まれたばかりの赤ちゃんとともにメーガン妃と面会していました。

14.アン・マリー「Perfect」
(Anne-Marie『Speak Your Mind』より)

<完璧じゃなくて私はオッケー、それが私にとってパーフェクトだから>という歌詞に励まされます。仕事でやらかした時に聞きたくなります。来年4月に来日公演があります!

15.トゥエンティ・ワン・パイロッツ「Legend」
(twenty one pilots『Trench』より)

今年、3年ぶりのニューアルバムを発表したトゥエンティ・ワン・パイロッツ。不安を煽るようなコード進行なのにメロディアスという、彼らだけしかできないような音楽がさらに深化しています。「Morph」「Smithereens」といった曲もよくて、迷いました。

16.エラ・メイ「Sauce」
(Ella Mai『Ella Mai』より)

「90'sのR&Bっぽさがある」というこのアルバムの説明を目にしますが、確かにジャネット・ジャクソンの『Velvet Rope』なんかを思い出します。アルバム中の「Boo'd Up」が各チャートを席捲して、今年度のグラミー賞でも2部門にノミネートされていますが、私はこちらが好きです。

17.ザ・ディセンバリスツ「Everything is Auful」
(The Decemberists『I'll be Your Girl』より)

“Everything is Awful(ひどい、恐ろしい)”って気分の日、ありますよね。Everything, Everything...というのが、えverything, えびthing, えびせng, えびせん is OKと聴こえて、かっぱえびせんが食べたくなります。

18.ヴァンス・ジョイ「I’m with You」
(Vance Joy『Nation of Two』より)

2014年のデビュー作『Dream Your Life Away』が素晴らしく、世界的なヒットを記録したオーストラリアのシンガーソングライター。この曲を筆頭に優しい声とメロディは健在で、ニューアルバムも聴き込んでいます。

リタ・オラの「Your Song」、ジャネール・モネイの「Pynk」、エイモス・リーの「Louisville」、マムフォード&サンズの「Guiding Light」などなど、泣く泣く落とした曲もたくさんありますが、キリがないのでこのへんで終わりにしたいと思います。

みなさん、よいクリスマス&素敵な年末年始をお過ごしください!

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