京都に誕生、リュクスなスモールホテル「そわか」。

こんにちは、編集Dです。まだ少し寒さが残る春先、京都へ行ってきました。
目的は、祇園に新しくオープンしたスモールラグジュアリーホテル「そわか（SOWAKA）」です。祇園・八坂神社から徒歩3分という好立地、観光客で賑わうエリアにありながらも、一歩暖簾をくぐれば静寂な空間が広がっていました。

2019年3月25日にグランドオープンを迎えた「そわか（SOWAKA）」は、20世紀初期に料亭として建てられた数奇屋建築をリノベーションした本館と、隣に建てられた新館で構成され、客室は23部屋すべて異なる造りと内装が魅力です。

本館は、調理場のかまどや客間の茶室など、料亭の面影を探しながらインテリアを見るのが面白く、さらにどの部屋も漆や畳、襖絵や紙すき、名栗などの職人による細かな技が心地よい空間を作り出しています。

【108ガーデンビュースイート】は、大きな窓が開放的。四季折々の植物が楽しめます。欄間や小窓の意匠、部屋ごとに異なる照明のセレクトなど、細やかに美意識と遊び心が込められています。

【107名栗壁】は大広間が名栗職人による見事な壁でふたつに仕切られていました。床の間には現代アートが飾られたり、各部屋にはメイド イン 京都の北山杉のスピーカー「NENRIN」が置かれたりと、モダンな演出が心憎いです。

新館は、部屋同士が接することのないようにレイアウトされ、入り口はまるで京都の路地のよう。共有の廊下から少し入った先に扉があり、自分だけの路地はプライバシーが保たれるだけでなく、特別感がうれしいです。
室内では、ベッドサイドテーブルに古道具棚が使用されるなど、新しさと古きものの調和がとても心地よく、翌日、思わず古道具屋さんで小さな棚を購入しそうになりました。

宿泊した【203ガーデンビュー】は、ベッドの両サイドにたたみの小上りがあり、テーブルはちょっとした書き物をするのにも便利。壁一面の窓からは本館の庭の土壁と、植物が見事です。土壁のおかげで、外からの視線もあまり気になりません。もちろんブラインドも完備。ソファ奥の扉の向こうはバスルーム。露天の五右衛門風呂と、シャワールームもありました。アメニティもメイド イン 京都、1865年創業「かづら清老舗」の100%オーガニックの椿油が配合されたもので、全室同じものが置かれているそう。肌も髪もとてもしっとり。四条通り、八坂神社の目の前に店舗もあるので、お土産にもおすすめです。

そしてお楽しみの食事。東京や香港で人気を博した、東京・西麻布の「ラ・ボンバンス」がレストランでの料理を手がけるという！ 「和食店だけど、日本料理らしくないものをやりたい」というオーナーシェフ岡本信さんの言葉のとおり、日本料理の伝統を踏まえながらも大胆なアレンジを利かせた料理はおいしさの驚きの連続です。

ラ・ボンバンス名物のトリュフ、フカヒレ、フォアグラの贅沢な茶碗蒸しも健在。

ゴールデンウィークが終わったいま、レストランではランチの営業もスタートしています。
宿泊しなくてもホテルの雰囲気と、ラ・ボンバンスの味が楽しめます。ランチメニューには、関西風特製割り下を使用した、贅沢な「牛ロースたれシャブ丼」やうなぎと金糸卵、京都の老舗漬物店の柴漬けがたっぷりはいった「上蒲焼おやきごはん」など、ボリュームのある丼ものが中心。窓一面に広がる新緑を楽しみながら優雅なランチタイムが過ごせそうです。

実は「そわか（SOWAKA）」には町屋スタイルの離れのお部屋もあり、そこではペット同伴が可能。離れだからこそ、他の宿泊客と対面することなく部屋への出入りもできるので、心おきなくペットとの旅を楽しめそうですね。

料亭だった本館そして新館と、中央の庭を囲むような造りのホテルは、中央の庭に面したお部屋はもちろん、どの部屋からも四季折々の植物が楽しめる坪庭があるのも魅力です。ひとつとして同じ部屋が無いからこそ、二度三度と訪れたくなります。

今回は行けなかったのですが、座敷をリノベーションした畳敷きのカウンターバーや、ルーフバルコニーも。ルーフバルコニーでは、夏には京都五山送り火や万灯会が楽しめたり、茶室を備えた客室では、お茶のお稽古をリクエストしている海外からのお客様もいるのだとか。さらに、清水寺の特別参拝や夜の高台寺など、京都の人気の神社でのプライベートなプランも随時企画され、これまでにない特別な京都旅を演出してくれそうです。
連休も終わり、そろそろ夏休みの予定を考え始めたいタイミング。伝統とモダンが融合された、新たなるラグジュアリーホテルで京都の夏を過ごしてみては？

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