Editor's Blog

2019年のマイベストソングス。

こんにちは、編集NSです。2019年もあと数日ですね。昨年に続き、王道ポップス好きの私が繰り返し聴いた曲を並べていこうと思います。SSMKKソング(Ⓢ死んだⓈ魚のようなⓂ目をしてⓀ帰宅する時にⓀ聴く曲)を中心に選びました。順不同で19曲。みなさんもお気に入りだった曲はありますでしょうか?

1.Lizzo「Good as Hell (feat. Ariana Grande)」

今年リリースのメジャーデビューアルバム『Cuz I Love You』が大ヒットし、来年1月に授賞式が開催されるグラミー賞で最多8部門にノミネートされているリゾ。彼女の前向きな姿勢やとびきりの笑顔に励まされた方も多いのではないでしょうか。2016年発表のこの曲、アリアナ・グランデをフィーチャーしたこのリミックス版で知りました。映画『ドラムライン』で描かれたような大学のマーチングバンドが登場し、楽しい気分が弾けるアンセムです。この曲がかかると、髪を振り払い(I do my hair toss)ネイルをチェック(check my nails)してしまいます。クリスマスに「サタデー・ナイト・ライヴ」で披露したパフォーマンスも楽しいものでした。

2.Clairo「Bags」

手作り感あるクライロのサウンド、ベッドルームポップやインディーポップというジャンルになるんでしょうか。「Bags」はハイムのダニエル・ハイムが参加していて、デビューアルバム『Immunity』自体は元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリがプロデュースを手がけています。

3.Vampire Weekend「Unbearably White」

ヴァンパイア・ウィークエンドの6年ぶりの4作目『Father of the Bride』は、ほかにも「Harmony Hall」「Bambina」など名曲揃い。2019年のベストアルバムのひとつに推すメディアも多い傑作です。アメリカチャートで1位を獲得し、これでセカンドアルバムから3作連続で1位を獲得したことに! アルバムタイトルの由来は、フロントマンのエズラ・クーニグが映画『花嫁の父』を好きだったのがきっかけだそうです。

4.Pink Sweat$「Coke & Henny Pt.2」

いかつい風貌ですが、ピンクが大好きなことからこんなアーティスト名になったというおちゃめなシンガー、ピンク・スウェッツ。ささやくようなハイトーンボイスで奏でる美しいメロディは癖になります。注目度の高さは、ワーナーミュージック作成の「60秒でわかるピンク・スウェッツ物語」にまとまっています。

5.The Royal Concept「Up All Night」

スウェーデンの4人組ロックバンドの、5年ぶりとなるセカンドアルバム『The Man without Qualities』より。ギターのリフを聴いて、デフ・レパードの「Hysteria」を思い出しました。

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6.Khalid「Outta My Head (with John Mayer)」

ザ・ロイヤル・コンセプトと同じ「Up All Night」というタイトルの曲もよかったですが、セカンドアルバム『Free Spirit』では「Outta My Head」がいちばん好きでした。この曲はジョン・メイヤーとのコラボで、色気たっぷりのふたりの美声を楽しめます。カリードがエド・シーランに客演した「Beautiful People」も素敵でした。2020年4月に来日公演が決まりましたね。

7.Jon Bryant「Cultivated」

ジョン・ブライアントはソフトロック/ドリームポップに繊細な声をのせ、どこか幻想的な雰囲気を持つ曲を作るカナダのシンガーソングライター。アルバム『Cult Classics』には、「Did What I Did」「Superstition」など他にもいい曲がいろいろあります。

8.Sigrid「Don't Feel Like Crying」

BBCが選ぶSound fo 2018の1位に選ばれたノルウェー出身の23歳のシンガー、シグリッド。今年発売されたデビューアルバム『Sucker Punch』は、2017年のデビューシングル「Don't Kill My Vibe」(映画『ティーンスピリット』でエル・ファニングが歌っていました)の一発屋ではない、彼女の素晴らしい才能を示すものでした。

9.Loyle Carner「Loose Ends feat. Jorja Smith」

昨年私がいちばん聴いたミュージシャン、トム・ミッシュの盟友であるロイル・カーナーのセカンドアルバム『Not Waving, But Drawning』より。彼の音楽を「告白ヒップホップ」と形容するメディアもあるようですが、内省的なのにあまり暗さはなく、心地よくメロウなサウンドです。こちらは、同じサウス・ロンドン出身のジョルジャ・スミスとコラボした美しい曲。

10.Baker「Hell N Back」

ヴァージル・アブローやエルトン・ジョン、スケプタも気に入っているという、ロンドン出身のアーティスト、バカル。おしゃれさんで、ルイ・ヴィトンのショーでモデルを務めたり、今年2月はフェンディの「F IS FOR...」プロジェクトにて、ジャック・ラヴァーとともにパフォーマンスを披露していました。「Stop Selling Her Drugs (feat. Dominic Fike)」という曲がいちばん好きなのですが、オフィシャルのYouTubeがなかったのでこちらをご紹介。

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11.Tom Walker「Just You and I」

「今年は大変だったよなぁ、酔っぱらおう!」で始まるトム・ウォーカーのこの曲、年末に聞くのにぴったりかもしれません。盟友のようなパートナーに向けたウルウル系の歌ですが、ミュージックビデオのほうはなんだかテンションが違う感じ。でもじわじわ、歌の雰囲気とシンクロしていきます。

12.Benee「Glitter」

ニュージーランド出身の19歳のシンガー、ベニー。アルバムジャケットにあしらわれた奇妙な生き物が、ミュージックビデオにも登場します。

13.Maren Morris & The Hozier「The Bones」

ゼッドとコラボレーションした「The Middle」のヒットなど、カントリーの枠を超えた活動をするマレン・モリス(昨年、グラミー賞を受賞したケイシー・マスグレイヴスもそんなアーティストでした)。セカンドアルバム『GIRL』に収録で、こちらはホージアとのデュエットバージョンです。

14.The Lumineers「Gloria」

デンバー出身のフォークロック・バンド、ザ・ルミニアーズ。2017年の来日公演は、その年の個人的なベストライブになりました。3作目となる『Ⅲ』は、とある家族の3世代の物語をアルバム全体で語るという壮大な作品。この曲はアルコール依存症の母グロリアが主人公で、バンドメンバーのウェスレイ・シュルツの個人的な体験が基になっているのだそうです。

15.Jamila Woods「Betty」

それぞれの曲名を偉人や有名人の名前から取った、ジャミーラ・ウッズのセカンドアルバム『LEGACY! LEGACY!』。この曲は、往年の女優ベティ・デイヴィスに着想を得ているそうです。浮遊感のある雰囲気で、ローラ・マヴーラの曲を思い出しました。

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16.Blake Rose「Lost」

2018年にデビューしたオーストラリア出身の21歳のシンガーソングライター、ブレイク・ローズ。伸びのあるソウルフルな歌声が印象に残ります。

17.L Devine「Peachy Keen」

イギリス出身の22歳のシンガー、エル・ディヴァイン。印象的なシンセサイザーのラインは80年代にヒットしたキム・カーンズの「Bette Davis Eyes」を取り入れたものだそうです。このリリックビデオは……なにか吸いたくなりますね。

18.Keane「The Way I Feel」

今年うれしかったことのひとつが、2013年に無期限活動停止を発表したキーンの再結成。7年ぶり5作目となる『Cause and Effect』で変わらずの美しいメロディ&美しい声に再会して、幸せな気持ちになりました。

19.People Under the Stairs「The Red Onion Wrap」

再結成したグループもあれば、こちらのピープル・アンダー・ザ・ステアーズは今年リリースした『Sincerely, The P』をもって引退を発表しました。いまのチャートを独占するヒップホップの音、私はちょっと苦手なのですが、彼らが1997年から貫いているオールドスクールな音にはウキウキした気分になります。

長い長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。2020年も、みなさんと音楽との素晴らしい出合いがたくさんありますように。そして、みなさんにとって2020年が今年以上に素敵な年になりますように!

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