ロマンティックな劇場での撮影。
皆さん、「フィガロジャポン」の最新号はお手にとっていただけましたでしょうか? 12月号の表紙では、女優の永野芽郁さんがプラダの最新コレクションをとってもロマンティックに着こなしてくださっています。中面のファッションストーリーも是非チェックしてみてください。
今回撮影にご協力いただいたのは、日本橋三越本店本館6階にある三越劇場さん。なんと1927年に開場をした、100年近くもの歴史がある劇場なのです。関東大震災で多大なる被害を受けた日本橋三越本店を再建した際に、被災された方や復興に向けて頑張っている方を応援したいという想いから、文化の復興を願って誕生したという素敵な劇場です。
通常は公演の都合もあってなかなか撮影の機会をいただくことができないのですが、今回はご縁があって、特別に許可をいただくことができました。
劇場内に足を踏み入れると、まるでタイムトリップしたような空間にうっとり。美しいステンドグラスをはめ込んだ天井に、石膏の彫刻で彩られた壁面。これらはすべて当時の職人さんが、西洋の文化やモチーフを研究したものだそう。ヨーロッパの劇場に迷い込んだような重厚なムードの中に、どことなく“和”を感じるから不思議です。
永野芽郁さんが素敵にプラダを着こなしてくださった表紙。撮影中はスタッフみんなで、その表現力に見惚れてしまいました。
表紙のカットを撮影したのが、こちらの観客席。座席ひとつとっても、なんともレトロで可愛らしいです。
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天井にはめ込まれた三段構造のステンドグラス、そして大理石と石膏彫刻の壁が美しい。
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石膏彫刻をよく観察すると、いろいろなモチーフが隠れています。
客席へと誘う扉には、こんな小窓がついています。公演の進行状況などを外から確認するために設けられたものとか。
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ロビーもシャンデリアや時計に至るまで、とにかくロマンティック。
定期開催されている“三越落語会”のほか、お芝居、クラシックコンサートまで幅広く開催されている歴史ある劇場。残念なことに現在は、新型コロナウィルスの影響でほとんどの公演はインターネット配信に変更されたり、延期されたりしているそう。早くこのコロナ禍が終息することを本当に切に願います。
近い将来に公演を再開された際は、いつもよりおしゃれして、改めて劇場に伺ってみたいなと思います。
編集KH
三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
0120-03-9354(フリーダイヤル)
https://mitsukoshi.mistore.jp/bunka/theater/index.html
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