【セリーヌと私】レディ・イン・ブラック。/山本マナ
Fashion 2025.12.19
新たなセリーヌ、それは着る人のアイデンティティを映す服。5人のスタイリストが独自の視点で、多彩な着こなしを提案する全5回の連載がスタート。2回目は「レディ・イン・ブラック」をテーマに、スタイリスト山本マナがスタイリングを提案する。
Vol. 2
「レディ・イン・ブラック」
by 山本マナ
"もし私がセリーヌを着るなら"という視点で、今回のスタイリングを考えてみました。まず手に取ったのは、ブラックドレスやニットなど大好きな定番たち。セリーヌの服は、日常に寄り添いながらも高揚させてくれる力があります。だからこそ、背伸びしすぎず、それでいてほんの少しだけ"ドレスアップする気持ち"を添えて着たい。カ
ジュアルなのに、どこかシック。そんなバランスを軸にスタイリングを組みました。私にとって特別な色である黒を主役に、強さとしなやかさ、そして少しのユーモアを添えて、女性が持つ多面性を表現しています。日々の中でふと背筋が伸びるような、そんな佇まいをセリーヌとともに楽しみたいと思っています。

ウールドレス¥869,000、キャップ¥84,700、ベルト¥148,500、ベルトに付けたゴールドブレスレット¥192,500、ブレスレットに付けたチャーム¥79,200、バッグ¥495,000(すべて予定価格)/以上セリーヌ(セリーヌ ジャパン) その他/スタイリスト私物
「ブラックドレスは、私にとって揺るがない定番。特にフォルムにちょっとした"楽しさ"があるものが好きです。ドレスをもっと日常の中で楽しみたくて、あえてカジュアルな小物を合わせてみました。キャップをかぶって、ベルトには小さなチャームをひとつ。シックな色のドレスだからこそ、どこかに遊び心を忍ばせたい、そんな気分です」。
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ラガーニット¥253,000、ネックレス¥104,500、ネックレスに付けたチャーム¥79,200、メリージェーンバレリーナシューズ¥143,000(すべて予定価格)/以上セリーヌ(セリーヌ ジャパン) その他/スタイリスト私物
「オーバーサイズのラガーニットは、一見するとメンズライクで潔い印象。でも、歩くたびにふわりと揺れるサイドスリットの入り方が、実はとてもフェミニン。マニッシュにまとめるのではなく、ドレスのように一枚で着て、"装う"という気持ちで引き上げてみました。カジュアルなアイテムに、少しだけドレスアップのムードを足す。すると、日常着の延長線上にあったはずのニットが、たちまち特別な一枚へと表情を変えてくれます」。
北海道生まれ。ファッション撮影を中心にアーティストのスタイリングまで、幅広い分野で活躍中。10年以上前にパリで購入したという赤のベロア素材のメリージェーンが、初めて手にしたセリーヌ。長く大切に愛用しており、最近またよく履いているお気に入りの一足。@mana.snow
photography: Misuzu Otsuka styling: Mana Yamamoto hair: Asashi (Ota Office) makeup: Asami Taguchi (Home Agency)




