Editor's Blog

杉咲花×北村匠海、ジバンシィ撮影舞台裏。

フィガロジャポン11月号では、杉咲花さんと北村匠海さんにご登場いただいたのですが、遅ればせながら、その撮影舞台裏についてのお話を少し。

201019-givenchy-01.jpg

フィガロジャポン11月号 P136-143

おふたりが着用したのは、ジバンシィでクレア・ワイト・ケラーが手がける
最後のコレクション、2020-21年秋冬の新作アイテム。

“Arthouse Beauty”が今季のコレクションのテーマだったこともあり、
今回はプロップに本物のアートを入れて撮影しました!

201019-scalpture.jpg

左:『白の重力』(2019年) 右:『三叉の夢』(2017年) 

お借りしたのは、ロンドンと東京の2拠点で活躍されている
宮崎啓太さんという現代アーティストの作品。

宮崎さんは1983年、東京都出身。
東京藝術大学の工芸科で鋳金を専攻し、博士課程在学中の2011年9月、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学。
そこでいまの作風に辿り着いたそうです。

エンジンやマフラー、ブレーキの部品など、
廃棄される車のパーツを使って表現するアートは、
植物のようにもロボットのようにも見えます。
個展では作品から音も出るようで、
スピーカーのようにも捉えられることも。

こうした作品を創るようになったきっかけは、3.11の東日本大震災。
車が水に流されたり壊れたりして残骸になる姿を見て、
滅びゆく文明を見ているような感覚に襲われたという宮崎さん。
災害後に使えなくなったものを再生することによって、
新しいヴィジョンや新しい世界を創生したいと思ったそうです。

そんな貴重な作品をお借りして臨んだ今回の撮影。

201019-IMG_6175.jpg

アートを前にポーズをとる北村匠海さんと杉咲花さん。当日はおふたりの距離を取りつつ、換気やマスク、消毒など、コロナ対策ばっちりで撮影に臨みました。

ロンドンにいる宮崎さんとは、ズームでつながりながら
アートの見え方、アングルなどをチェックしていただきました。
この作品たちのおかげで、シンプルなスタジオがギャラリーのようなムードに!

東京では、群馬のリン・アート・アソシエーションにも
作品が置かれているそうなので、お近くにいる方はぜひ!

ちなみにこの日は、北村匠海さんがカレー好き、ということで、
ケータリングランチは野菜たっぷりのカレーにしました。
和創作が中心の素粒子さんに無理を言って……。

コロナのため、いつものようにスタッフみんなで大テーブルを囲んで……
とはいきませんでしたが、ヘルシーカレーはとってもおいしかったです。
ごちそうさまでした♪

ジバンシィは、先日10/4に発表された2021年春夏から、
アリクスのマシュー・ウィリアムズがクリエイティブディレクターに。
今後、ブランドの新しいクリエイションにも注目です。

201019-figaro-11.jpg

バックナンバーのご購入はこちらから。

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories