栗山愛以の勝手にファッション談義。

安室奈美恵さん、紅白歌合戦の衣装はこちらでいかが?

このブログもついに1年を迎えた。
記念すべき初回は何を話題にしていたかというと、紅白歌合戦。
そこでまた今年も出演者に勝手に衣装を提案しましょうかと思い立ったのだが、今回触れずおれないのは、出るの出ないのともめた末に出場が決まった安室ちゃんだろう。

調べたら、私は安室ちゃんと歳がひとつしか変わらない。どうりで周囲の同世代がこのニュースに敏感に反応していたわけだ。私はといえば、話題にしておきながら「あーあのころ安室ちゃんをめざしてミニスカートに厚底はいたわ〜」なんて思い出が一切ない。安室スタイルをまねる「アムラー」という言葉が生まれ、人気絶頂だった1995〜97年、私は20歳前後。「ギャル」が持ち上げられていた時分だが、私はたぶんコム デ ギャルソンに関心をもち、ジェンダーレスな格好をしていたような気がする。どうにもメインストリームとは縁がない。

そんなわけでマニアでもなんでもないため、当時テレビの歌番組を見たりして培った、ふんわりした安室ちゃんのイメージで進めさせていただきたい。

まず皆が待ち望んでいるのは、これぞ安室ちゃん!なスタイルなのではなかろうか。私が思うに、それはミニスカートにロングブーツ。2018年春夏コレクションにはいくつかそういうルックが登場しているのだが、たとえばディオールはどうだろう。細かいパネルが連なるドレスと、レースアップのロングブーツがシルバーに光り輝いて華やかなことこの上なしだ。

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特別に20分も持ち時間があるらしいし、お色直しもありだろう。安室ちゃんは代名詞である小室サウンド以外にも、ヒップホップやR&B、ハウスなんかにも果敢に挑戦していた。そんな姿勢を汲むとブラックカルチャーを体現するオフ-ホワイトもいいんじゃないか。

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ジャケットだけど、ボトムはサイクリングショーツで激しいダンスにも対応可能。一時期見かけたお団子3つヘアを復活させてほしい。

同じ流れで、歌姫リアーナが手がけるフェンティ プーマ バイ リアーナという手もある。

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安室ちゃんのこと、きっとリアーナも参照しているに違いない。脳天から髪の毛を垂らすポニーテールでぜひ臨んでもらいたい。

人気のあるアーティストは数多いるが、その人のファッションをまねることが全国規模のブームになるのはなかなかない。安室ちゃん以降はインターネットの普及で情報があふれ、趣味嗜好が細分化。ここまでのカリスマ性を持つ人物は今後現れにくいだろう。同時代人でありながらその影響下になかった自分の日陰の人生っぷりにも驚くが、最後の国民的スターの晴れ姿を心して観ねばなりませんね!

【関連する記事】
2017年秋冬は、あえてのスニーカースタイルに挑む。

紅白歌合戦、衣装の提案してみました。

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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