栗山愛以の勝手にファッション談義。

実践!今日もパリコレヘアメイク。

先月ちらっと触れたが、9月末〜10月初め、パリコレを取材してきた。

もちろん最重要事項は洋服なのだが、先シーズンストリートで黒髪+緑眉を目撃してやってみたくなったように、また気になるヘアメイクがあった。
今回はそれをぜひ発表したいのだが、その前に黒髪+緑眉に続いて2019-20年秋冬実践してみたヘアメイクを報告しておきたい。

まずはカラーコンタクトである。

発想源は、バレンシアガのランウェイ。トップを飾った端正なスーツ着用のモデルが赤いコンタクトをしていて、シンプルシックな装いのアクセントを、目の色に持ってくるのいいね!と、興味を持ったのだった。

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ある日の撮影でメイクさんが使っていたのも後押しし、早速カラコンをリサーチ。大手メーカーからいろいろ出ているようなのだが、黒目を大きくしたり、自然な茶色に、など女子力アップのための生ぬるい(?)タイプが多い。
うーん、こんなのではなくもっとはっきりした色……と選びあぐねていたところ、あるコーナーに出合う。そこでは、コスプレイヤーさん向けに私のような近眼にはうれしい度付きで赤はもちろん、色とりどりを取り揃えていた。そうして喜び勇んで赤、オレンジ、グレーを購入。時折身に付けては周りを驚かせている。
大方の感想は、「怖い」。パリコレは祭りですからと浮かれて赤を付けたら、スターウォーズの悪役みたい、などと言われ、より一層凄みが増すらしかった。日本人よりもいろんな目の色に慣れているはずの海外の方にもすごいね、とコメントをもらうので、目というのは、かなり印象が強い存在らしい。強力な差し色になるということを学んだ次第である。

次は付け毛。

ヘアアーティストのTOMIHIRO KONOさんとヴィンテージショップOTOEのコラボ商品で、長い三つ編みがついているヘアゴムを3本購入して愛用している。前髪のサイドに三つ編みが付いているウィッグも手に入れ、こちらはパリコレ祭りのどさくさに紛れて付けてみた。

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この手法もお手軽だがけっこう印象が変わるので重宝している。できればもっと三つ編みを増量していきたい。

そして、お待たせしました! 以上も継続しつつ2020年春夏気になったのは……

長い爪です。

マリーン セルのショーでまず目につき、モードな格好とのギャップがすてきと思っていたところ、ストリートでもちらほら見かけた。カジュアルなスタイルにあえて長い爪というのもいい。

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そこで帰国後モード誌でもおなじみのネイルサロンでマリーン セルの写真を見せたところ、この長さはうちでは無理ですね、需要がなく……との答え。対応してくれたスタッフの方に、きっとギャル系のお店なんでしょうが、その業界には疎いもので、ここだけの話、どこか良い所を知りませんか、とわらをも掴む思いで聞いたところ、いくつか教えてくれ、めでたくスカルプネイル初挑戦に至った。
で、マリーン セルはけっこうな長さだったので初めてですからこのくらいにしておきますか、と控え目に指先から1.5cmくらいにしてもらったら、まずお会計の時にお財布からカードを取り出せない。指の腹を使うんですよ、とコツを教えてもらってなんとかカードを渡したものの、囲いの中で暗証番号のボタンを押すのに四苦八苦。これに始まり、とにかくあらゆる日常動作がスローダウンした。タイプミスが増大するなど、仕事にも支障をきたしつつかなりストレスフルな3週間を過ごしたのに、いろんな色を試したい誘惑には勝てず、長さを5mm減らして(5mm違うだけでかなり快適になる)まだ懲りずに続けている。
爪の健康にも良くないんでしょうけどね……やっぱりおしゃれは我慢だな……

さらにパリではメイク道具も買ってきた。
新しくオープンしたドーバー ストリート パルファム マーケットで限定販売されている、川久保玲セレクトのM・A・Cのアイライナーやフィニッシング パウダーのセットだ。これらを用いてタトゥーのようにボディペインティングしてください、というコンセプトなのだが、今のところ直線やハートや星など、落書きレベルでくすぶっている。気合いを入れてタトゥーっぽく描いてみたいとは思っているものの、出かける前にいつもそんな余裕はない。

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そんなわけでカラフルな眉マスカラに始まり、ヘアメイクの飛び道具がどんどん増えている今日この頃です。
 

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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