栗山愛以の勝手にファッション談義。

パリコレに出陣します!

ついに、9月末〜10月頭、パリコレに出陣することにした。

最後に行ったのは、新型コロナウイルス感染が拡大し始めていた2020年3月。https://madamefigaro.jp/blog/itoikuriyama/200311.html
すでにあれから2年半くらい経っている。

その間オンライン発表が一般的になり、発表時期や場所を独自に設定するブランドも増え、モード界はかなり様変わりした。が、個人的には、パリコレ参加妄想回で書いたように「ランウェイ形式を生で見るのがいちばんムードも服もよくわかる」というのがコロナ禍での結論である。そして、やはり世界中のファッション好きが集う「祭り」の高揚感がどうにも忘れられない。どこにいても情報を得られる世の中だとはいえ、フィジカルな体験が日本に限られていると着こなしや考え方が狭まっていきそうな不安もある。

水際対策が緩和されてワクチン接種証明書があれば出国前72時間以内の検査証明の提出を求められないことになったので、よく話題にのぼっている陽性になって帰国できない、という事態は免れそうで大変うれしいが、証明書はじめいつもとは勝手の違う準備が必要。それに、マスクを全然していないという欧米の環境の中で感染のリスクは高いだろう。そして、暫定カレンダーを見るとオンライン発表もちらほらあり、いくつかのおなじみのブランドが参加していなかったりもする。航空券もホテル代も高騰している。
が、それでも、行く価値はある! このあたりでさすがに行かねば! と、決行する気満々なのである。

そこで、このたびは、久方ぶりの祭りにどんな装いで臨むのか、現時点での大まかな方向性を報告しておきたいと思う。

まずは、ばっさり髪を切った。

最近これ!という髪型がなく、なんとなくずっと伸ばしてきていた。そんな時に目に飛び込んできたのが、ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」で主要キャラ、レイニラ・ターガリエンを演じるエマ・ダーシーの姿。ファンタジーに関心があるわけではないもののモード界でも話題になっていたので一応観てみたら思わぬ大人向けな内容ではまってしまった「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚である。ワールドプレミアが行なわれたというニュースをチェックしたところ、ヴェトモンのパンツスーツを着ていたエマのヘアに釘付けになってしまった次第。

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劇中とは全然違い、短い前髪に思い切った刈り上げ。そのジェンダーフリュイドな佇まいがもろ好みで、これにしてください! と美容師さんに速攻お願いしたのだった。眉の色が薄いのもポイントな気がして眉だけブリーチしてもらったらけっこう凄みが出てしまったので、これからお目にかかる方々を驚かせてしまうやもしれない。

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ところでこのヘアスタイル、秋冬のキーカラーである黒を、個人的に注目しているゴスなムードにもっていけるんじゃないかと思っている。たとえば、プラダのパワーショルダーのブラックレザー製トレンチコートとか着てみたい。

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ロングネイルもずっと続けているのだが、グッチのランウェイで見たようなネイルピアスもいい。

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ということで、今のところ『ゲースロ』的なダークでおどろおどろしい方向に偏りつつあるような。

出発までにもう少し時間があるので冷静に検討してみます。

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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