おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

今年のクリスマスケーキ、50種以上完食しました。

8月に入るとスタートするのがクリスマスケーキの発表会。夏真っ盛りのなか、これからくるクリスマスに思いを馳せる日々が続きます。ホテルやパティスリーから各5~10種ほどのケーキが発表されるのですが、各所で見事完食を果たしたまりモグが、特に印象に残ったケーキをお伝えします。

191015-christmas01.jpgトップバッターがこちら。マンダリン オリエンタル 東京。日本橋千疋屋総本店のオリジナルいちごを使った「千疋屋クイーンストロベリー プレミアムショートケーキ」(¥23,760)も間違いのない味ですが、エグゼクティブ ペストリーシェフ、ステファンのシグネチャーケーキである「KUMO®」のクリスマス限定フレーバー「タヒチとマダガスカル、2種のバニラのKUMO®」(¥3,240)にキュン。このクリスマスクッキーも可愛すぎます。
リース形の「モンブラン」(¥6,048)は、国産栗×栗の花の蜂蜜の風味が印象的でした。

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 191015-christmas02.jpg 佐藤浩一パティシエ率いる、ハイアット リージェンシー 東京のペストリーショップ。いつ食べてもおいしいのですが、クリスマスケーキはそのおいしさにサプライズが加わります。今年はなんと、マスクメロンを丸ごと使用した「ホールメロン」(¥19,440)が登場。パーティでケーキ入刀し断面が表れた瞬間、歓声が上がること間違いなし! くちどけのいいスポンジと生クリーム、ジューシーなメロンの相性が抜群です。チョコレート×ヘーゼルナッツのフィヤンティーヌでできた土台の切り株も、もちろんいただけます。
ホワイトチョコレートムースの「スノーマン」(¥5,184)とチョコレート×ヘーゼルナッツの「ルドルフ」(¥5,184)は、可愛さにときめきながらも躊躇なくいただきました。こちらも間違いのないおいしさです。

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191015-christmas04.jpg色彩も美しいクリスマスケーキにウキウキしてしまったのが、パレスホテル東京。東京でいちばんでは⁉ と信じているシュトーレンがお目当て。今年は、話題のルビーチョコレートを使った「ルビー シュトーレン」(¥3,240)が仲間入り。シュトーレンのフレーバーは全4種なのですが、ここからは好みの世界。個人的には大納言とホワイトチョコレートを使った「加賀ほうじ茶のシュトーレン」(¥3,024)がお気に入り。ギフトにぴったりな焼き菓子ですが、今年は同ホテルの「パネトーネ」(¥2,160)にやられてしまいました。生地と6種のフルーツの絶妙なバランスもさることながら、驚くほどしっとりとした生地に目から鱗。ギフトにぴったりと言いながら、自分用に買って、ひとりむしゃむしゃと永遠に食べ続けてしまいそうです……。
ちなみに名物の「マロンシャンティイ」も大きな「モンブラン」(¥8,640)バージョンが限定発売されます。これを独り占めするのも、また夢なのです……。

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191015-christmas05.jpgザ・キャピトルホテル 東急のペストリーブティック「ORIGAMI」は、大人な佇まいと洗練された味わいでスイーツファンを魅了。去年ギフト特集で紹介した約1年かけて作る「シュトーレン」(¥4,104)は、ラムやブランデーに漬けたフルーツ×バニラが利いた生地で、ますます色っぽい風味に。
アントルメでヒットだったのは、ライムクリームがアクセントになった真っ赤な「ルージュ ノエル」(¥4,104)とビビッドな黄色が爽やかな「レアチーズ for Christmas」(¥4,968)。「レアチーズ for Christmas」は、濃厚なクリームチーズを使いながら見た目を裏切らない爽やかさ。秘密はヨーグルトムース。いずれもワインとも相性がよく、まさに大人のためのケーキ。

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191015-christmas06.jpgフランス随一、パティスリー界のピカソが手がけるピエール・エルメ・パリのノエルはやっぱり美しかった……。代名詞である「イスパハン」をビュッシュ形にした「ビュッシュ イスパハン」(¥6,210)をはじめ、雪の結晶があしらわれた「フロコン バヤデール」(¥5,940)がお目見え。「フロコン バヤデール」にはイチゴとルバーブのジュレ、ライム風味のホワイトチョコレートムースなどが層になっていて、すっきり爽やか。身体に溶け込んでいくような軽さもさすがです。

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191015-christmas07.jpg「ウインターフォレスト」と題したシックなケーキを発表したのがウエスティンホテル東京。高さ13センチの「フォレノワール」(¥12,960)は、チョコレートクリームとホワイトババロア、キルシュたっぷりのチョコレートスポンジケーキを重ねたもの。なんと合計10層にもなる夢の切り株。スイーツが苦手なお酒好きの男性にも薦めたい1品です。

いちばん感激したのが、「パリブレスト プラリネクリーム」(¥5,724)。シュー生地好きもあって、パリブレストは大好物。クリスマスケーキとして提供するところは意外に少ないので、胸がときめきました。プラリネクリームにはヘーゼルナッツが、カスタードクリームにはアーモンドが香り、ひと口でノックアウト。濃厚なクリームをシュー生地がしっかり支えてくれます。

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191015-christmas08.jpg最後はこちら、アンダーズ 東京。シンプルな「ショートケーキ」(15㎝ ¥5,724)も捨てがたいのですが、「こ、これは……!」と目を見開いてしまったのが、葉形のチョコレートがぐるりと囲む「ブリ―チーズケーキ」(¥4,212)。名前のとおり、ブリ・ド・モー&クリームチーズを使ったケーキで、食べた瞬間、口の中にブリ・ド・モーの芳醇な香りが広がりクセになります。追いかけるように赤ワインを飲んだのは、言うまでもありません。完璧なマリアージュが楽しめます。

まりモグ

幼少期から北京を拠点にアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで、さまざまな現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。ワイン好きが高じて、2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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