おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

夢がいっぱい! これぞニッポンの折詰弁当。

いくつになってもお弁当って胸が躍ります。遠足で食べた母の味、新幹線で発車と同時に蓋を開けてしまう駅弁、大人数でワイワイいただくお花見弁当……。

この度HIGASHIYA(ヒガシヤ)からお目見えした「折弁」は、それらとはまた違う、大人なワクワクを感じられるお弁当でした。

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季節ごとに食材が替わる「折弁 真」¥5,400 ※3日前までの要予約。受け取りはHIGASHIYA GINZAにて。

まずこの佇まい。結びに伝統的な折詰弁当を感じつつも、白で統一されていてとてもモダン。蓋を外すと、行儀よくならんだおかずと俵玄米、いなり寿司が現れ、その華やかさにときめいてしまいます。中央にはマツタケと栗の甘露煮が鎮座し、秋の香りが漂います。

実際に食べ始めてみてびっくり! インゲン豆の下には味噌が塗られた田楽風つくね、焼き鮭の下にはコンニャクのピリ辛煮、レンコンの下にはシイタケを細かくきざんだがんもどきとお麩の煮付けなど、20種近くのおかずが詰められていたのです。ホオズキの中に、カニと柿、切り干しダイコンを見つけてまた喜び。

まさに宝石箱です。食べ進めるごとに、いろいろな味に出会え、ワクワクが止まりません。

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タコの柔らか煮の中にはカラシが潜んでいたり、つくねの中には歯触りのいい軟骨が練り込まれていたり、サプライズだらけ。じゅわっと濃い味が染み出るシイタケの煮付けなど、しっかり味付けされていることに“由緒正しきお弁当”を感じました。

それもそのはず。聞けばこの折弁は、芝居の幕間に食べる幕の内弁当のように、江戸時代から脈々と受け継がれてきたお弁当に敬意を払い、生まれたもの。日本人はこうして、お弁当を楽しんできたんだなぁといにしえに思いを馳せてみたり。

ちなみに甘味ものは、ファンも多い棗バターと、笹の葉にくるまれた寒天&白玉&アンズ&みつ豆と、あんみつセットが入っていました。

特別な日にふさわしい「折弁 真」のほか、売り切れでなければ予約不要で買える「折弁 行」「折弁 草」「海苔弁」も揃うので、ゆっくり“ニッポンのお弁当”に向き合ってみてはいかがでしょうか。

HIGASHIYA GINZA/ヒガシヤ ギンザ
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル2F
tel : 03-3538-3230
www.higashiya.com/shop/ginza
※「折弁 真」のみ3日前までの要予約

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まりモグ

幼少期よりアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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