心と身体を元気にする、薬膳レシピ

寒暖差疲労の身体に、いちごとアボカドのサラダを。

2か月ぶりに帰国してみたら日本はすっかり春…。ボストンでは帰国前日にも少し雪が積もり、当日は昼間でも氷点下、東京の15℃超えの気温にあわせてコートを置いてでてきたら、さすがに屋外でのバス待ちの時間はつらかったです。成田に着くと私には暑すぎて…ボストンは体感気温-15℃の表示がでていたので気温差30℃!気分が悪くなりそうでしたがそれも当然ですよね。
 日本でも春先は寒暖差で体調を崩しがち。最近は「寒暖差疲労」とう言葉もあるようですが、この寒暖差のため、春は中医学でいうところの肝を傷めやすい時期です。
肝は現代医学でいう肝臓以外に目や筋肉、情緒にも関係する臓器。そして自律神経にも関わってきます。寒暖差で自律神経を働かせることが多くなり、消耗して疲れが溜まってしまうのです。自律神経をたくさん働かせるということはそれに関係する肝を酷使しているのと同じこと。そこで春は肝に働きかける食材を摂ってケアすることが大切になります。また肝を傷めると肝の気が高ぶってイライラすることも。それを鎮めるにはセロリやせり、クレソン、トマト、ピーマンなどの食材が効果的です。
  今回は「いちごとアボカドのサラダ」をご紹介しますが、いちごとアボカドはどちらも肝に働きかける食材。気の巡りや消化促進によいカルダモンをプラスした地中海風のドレッシングで和えてさわやかに仕上げました。葉物には簡単にベビーリーフを添えましたが、ご紹介したようにクレソンやせり、セロリに変えると更に効果的です。
実は肝の不調は胃腸(消化器)にも影響します。このレシピは胃腸ケアにもよいので、ぜひ活用していただきたいです。

いちごとアボカドのヨーグルトサラダ

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【材料】(2人分)

いちご 大4個(アボカドと同量)
アボカド 1/2個
・A プレーンヨーグルト 大さじ3
・A カルダモン 少々
・A 白ねりごま 小さじ1
・A 米酢 小さじ1
・A はちみつ 小さじ1/2
・A 塩 1つまみ
・A コショウ 少々
ベビーリーフ 適宜

【作り方】

1.ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。
2.アボカドは一口大の乱切りにし、切り口の色が変わらないうちにドレッシングに入れる。いちごもアボカドと同じくらいの大きさに切ってボウルに加え、全体をさっと混ぜ合わせる。
3.器にベビーリーフを盛り、そのうえに2.をのせるように盛る。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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