心と身体を元気にする、薬膳レシピ

血行促進と免疫力アップに、ビーツとキクラゲの中華風サラダ。

まもなく2月になりますが、今年初めてのブログ、今回もボストンからお届けしますね。
今年もたくさんの方に読んでいただけたら、そして作ってもらえたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

ボストンがあるマサチューセッツ州も日々5,000人もの感染者が出ていますが、日本もまたもや緊急事態宣言。リモートワークに戻って終日PCの前で作業することになり、血行不良で肩こりが気になる~という方も多いのではないでしょうか。
長時間PCに向かっていることで目を酷使すれば血を消耗することにもつながります。
そこで今回は血行不良を改善し、血を補う効果も期待できるレシピをご紹介します。

今回チョイスした食材は「ビーツ」と「キクラゲ」。この組み合わせでナムルのような中華風のサラダを作ります。栄養豊富で食べる輸血ともいわれるビーツ、最近は国産のものも手に入りやすくなってきましたが、食べ方のレパートリーはあまり多くないのでは? と思ってのご提案です。

今回は生で使います。鮮やかな色が印象的なビーツですが、強すぎてほかの食材を染めてしまいます。このレシピは細切りしたものをさっと和えるだけなので、もともと色の濃いキクラゲなら大丈夫。ビーツは生でもあまり体を冷やしませんが、寒い時期でもあるのでドレッシングにショウガを加えました。

ビーツが血行促進に作用し、血を補うのがキクラゲという組み合わせ、こういった効果以外にも免疫力アップが期待できます。ビーツに含まれるラフィノース(オリゴ糖)と食物繊維、キクラゲの食物繊維が腸活によく、免疫の多くが腸に関係するのはよく知られるところ。またキクラゲのβグルカンやビタミンDも免疫力アップに貢献するので免疫力を高めたいいまにぴったりです。

ビーツで手が真っ赤に染まりますが、水溶性色素なので、ハンドソープで洗えばすぐ落ちます。まな板が染まるのを避けたい人は細切りができるピーラーやチーズおろしなどを使ってみてください。そうそう! 食べすぎるとお通じにも色が出ますが、問題ありませんのでご心配なく。
免疫力アップのためには体温を上げることも大切なので、お鍋のおともにいかがでしょう。和え物のようなサラダなので、鍋料理の箸休めにもおすすめです。

ビーツとキクラゲの中華風サラダ

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【材料】2人分

ビーツ 小1個(150g以下のもの)
キクラゲ(乾燥) 7g (生キクラゲの場合 50g)
ゴマ油 大さじ1/2

A
オイスターソース 大さじ1/2
米酢 大さじ1/2
しょうゆ 小さじ1/2
キビ砂糖 1つまみ
おろしショウガ  小さじ1

白いりゴマ 適宜

【作り方】

  1. ビーツは皮をむいて細切りにしてボウルに入れ、水分をペーパーで拭いてからゴマ油を加え、全体によくなじませる。キクラゲは水でもどしてからさっとゆで、水分をきって1cm幅に切る。Aを混ぜ合わせる。
  2. ビーツの入ったボウルにきくらげとAを加えて和え、うつわに盛って白ゴマをふる。

■供する前に時間を置く場合は、手順1を終えたところで置いておき、食べる直前に和える。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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