心と身体を元気にする、薬膳レシピ

包まないシュウマイで、ストレスによる不調をケア!

立春も過ぎたというのに、ボストンはまだまだ寒く気温も氷点下を行ったり来たり。それに比べて日本は暖かい日も多くなってきたようですね。

とはいえ寒の戻りもあるので、暖かい日との寒暖差による不調が気になるところ。寒暖差は身体にとって大きなストレスです。ストレスは気を滞らせ、自律神経を失調するなど数々の不調を引き起こします。

長く続くコロナ禍のストレスで、すでに気はかなり滞っているはず。そこで今回はしっかり気を巡らせ、ストレスによる不調を癒すシュウマイレシピをご紹介します。

挟むだけできちんと包まないシュウマイを、もはやシュウマイと呼んではいけないのではないかと思ったりもしますが、形も整えずラフな仕上げでOK、蒸すときに隣に置いたシュウマイとくっついてしまっても、気にせずくっついたまま2~3個まとめて盛り付けてもらえればOK、ぜひ気軽に楽しんでください。

このレシピで気を巡らせるのがパプリカとクミン。香りも気巡りに一役買っています。

また春を代表する見た目にもかわいい菜の花ですが、ほろ苦い味がこのレシピに合うだけでなく、とても効果の高い優秀な食材。ストレスで傷めやすい肝の機能を整え、気血を巡らせ、解毒に効果があり、便秘にも作用します。

春は気の巡りの他に、デトックスを意識することも大切です。冬の間に身体に溜め込んだ老廃物を排出してデトックスしていこうとする季節だからです。菜の花は年中出回るものではありません。ぜひ菜の花の旬のパワーを使って春本番に備えてください。スープや炒め物もおいしいので、残った菜の花をワカメやシラスなどと一緒にスープに仕上げてシュウマイに添えるのもよいですね。

ところで新刊本「巣ごもりごはん便利帳 週2回の買い物でできる不調ケアレシピ」(翔泳社)をmadameFAGARO.jpでもご紹介いただきましたが、おかげさまで増刷が決まりました! 手に取ってくださった皆さま、そしてお求めくださった皆さま、本当にありがとうございました。特にリモートワークが続く方におすすめしたい1冊、まだ見たことがないとおっしゃる方にも書店で覗いてみていただけたらうれしいです。

菜の花とパプリカのクミンしゅうまい

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【材料】2人分

A
豚ひき肉 150g
酒 小さじ1
塩 1つまみ

B
しょうゆ 小さじ1
クミンシード(ホール) 小さじ1/2
コショウ 少々

パプリカ 1/2個
片栗粉 大さじ1
菜の花 細めのもの花の部分10本
シュウマイの皮 10枚
黒酢 適宜

【作り方】

  1.  蒸し器の湯を沸かしておく。パプリカは薄切りして長ければ2~3cm長さに切り、片栗粉をまぶす。
  2. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせる。少し粘りがでてきたらBを加えてよく混ぜ、さらにパプリカを加えて混ぜ合わせる。
  3. 2をシュウマイの皮で挟み込むように包み、菜の花を押し込む。湯気のあがった蒸し器に入れて4~5分蒸す。黒酢を添える。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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