心と身体を元気にする、薬膳レシピ

春の不調に、彩り美しい鯛とイチゴのサルサマリネ。

東京はまもなく桜の開花宣言。今年は本当に早いですね。

今回ご紹介するのは、シャンパンや白ワインを開けたくなるような「鯛のイチゴサルサマリネ」。おうちでお花見気分を味わえたら……と考えたお料理です。食事を楽しむだけでなく、しっかりと春の不調もケアするレシピ、ぜひ作ってみていただきたいです。

そもそも解除されるはずだった緊急事態宣言が延長になったエリアもあり、お花見どころか外出そのものを控えなければいけないストレス。それに加えてこの時期は寒暖差が大きく、身体にはかなりの負荷がかかっています。

ストレスは気を滞らせ、自律神経と関係が深くストレスに弱い「肝」にダメージを与えます。のぼせや頭痛、めまい、いらいら、情緒不安定、身体がだるい、などの症状は肝を傷めたことによる症状です。そして自律神経を失調することによって、もともと持っている花粉症などの症状を悪化させてしまうこともあるので要注意です。

そこで滞った気を巡らせる食材や肝の働きを正常にする食材の中から、パプリカ、タマネギ、イチゴ、ゆずこしょうを選び、レシピを考えました。

また肝の不調は消化器に影響を及ぼすことがあります。緊張を強いられ、強いストレスを感じるときは食欲も出ず、食べても消化しづらい……ってこと、ありますよね!? 症状が出るほどではないにしろ、消化器をケアする食材を一緒に摂ることはおすすめ。今回のレシピでは鯛やラディッシュがその働きを担います。

簡単なレシピですが、少しコツをお伝えするとすれば、イチゴは洗ってからペーパーで水分を切り、へたを落とすと水っぽくならずに済みます。そしてパプリカと赤タマネギはあまり細かく切ると水分が出てくるので、5mmの角切りを目安にして。同じく水分の問題でイチゴとラディッシュは食べる直前に和えてください。あれば食感も楽しくておいしいし、効果も高くなりますが、ラディッシュはなくてもOKです。
色味がかわいい具材ばかりなので、適当に盛っても盛り付けが決まりますよ。

おいしく食べて、春ならではの不調に備えてくださいね。

鯛のイチゴサルサマリネ

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【材料】2人分

鯛(刺身用) 80g
イチゴ 5個

A
赤パプリカ 粗みじん切り 大さじ2
赤タマネギ 粗みじん切り 大さじ2
パクチー 粗みじん切り 大さじ2
レモン汁 大さじ2
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
ゆずこしょう 小さじ1/2
こしょう 少々

ラディッシュ 5個

【作り方】

  1. 鯛は一口大に削ぎ切りし、分量外の塩少々を両面にふってペーパーではさみ、冷蔵庫に10分ほどおく。
  2. ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、1を加えてマリネする。
  3. ラディッシュ、イチゴを4等分に切り、2に加えて混ぜ合わせ、うつわに盛る。

>>心と身体を元気にする、薬膳レシピ 一覧

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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