心と身体を元気にする、薬膳レシピ

気を巡らせ元気に! 鶏とアスパラのバジルソース和え。

GWが終わってどっと疲れが出てきた人や、気分が落ち込みがちの人が多くなる時期。新生活でがんばった人はなおさらですし、コロナのストレスも相変わらずです。気持ちの良い陽気が続いても、なんとなくだるくてすっきりしない人は、気が足りず、そして気が滞っている状態。

今回はそんな症状への対策として、旬のアスパラを使ったレシピ「茹で鶏、アスパラ、ジャガイモのバジルソース和え」をご紹介します。鶏肉、アスパラ、ジャガイモが足りない気(エネルギー)を補います。そして気を巡らせるのがバジル。気を巡らせる食材はバジルだけなので、たっぷりと使ってソースを作ります。

せっかくブレンダーを引っ張り出してきたのだから一気に多めに作りたい! という人は、余ったソースを容器に入れ、表面にぴったりとラップを貼りつけるようにするか、ソースをジッパー付き保存袋に入れ、しっかりと空気を抜いて冷凍してください。同じく気を補う豚肉のソテーなどに合わせてもおいしいです。

ジェノベーゼソースだと松の実などのナッツを使いますが、このソースにはナッツは入りません。そのためブレンダーがない場合はバジルをみじん切りしてから他の調味料と合わせてもOKです。また新ジャガを使う場合は、電子レンジでの加熱時間を短くしてくださいね。

前回のレシピでも触れましたが、梅雨の前に胃腸や水分代謝を整えておくことが大切。そのことも考えて食材選びをしました。
胃腸をケアするのが鶏肉、ジャガイモ、バジル、体内の余分な水分の排出を手助けするのがアスパラです。アスパラのかわりに前回ご紹介したスナップエンドウを使ってもおいしく作れます。

このレシピはバジルソースにレモンを使っているのでさっぱりしていてホットサラダ感覚で白ワインがよく合います。ボリュームダウンしておつまみにするなら鶏肉の代わりにタコもおすすめ。タコも気を補う食材です。ワインも気の巡りによいものなのでぜひご一緒に、と言いたいところですが、それはあくまで適量でのこと。ワインがとってもすすんでしまうテイストなので、くれぐれも飲みすぎないようご注意くださいね。

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茹で鶏アスパラじゃがいものバジルソース和え

材料(2人分)

鶏モモ肉 1枚
アスパラガス 6本
ジャガイモ(男爵系) 1個


バジル(葉のみ) 20g
パルミジャーノ(粉チーズでもOK) 大さじ1 
塩 小さじ1/2
おろしニンニク 少々
レモン汁 小さじ2
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ3
酒 適量

作り方

  1. アスパラは根元の皮が硬い部分をピーラーでむき、3等分に切る。ジャガイモは皮をむき、さっと洗ってラップで包み、すっと串が入るくらいまで600Wの電子レンジで3分ほど加熱する。
  2. 鍋に湯を沸かし、分量外の塩適量を加えてアスパラを加えて茹で、取り出す。アスパラを取り出した鍋に酒を加えて鶏肉を入れ、再度沸いたら蓋をして火からおろし、予熱で火を通す。
  3. バジルをさっと洗い、しっかりとペーパーで水分を拭いてからブレンダーなどでAを撹拌し、ペースト状にしてボウルに移す。
  4. 3のボウルにジャガイモを入れてフォークなどで軽くつぶし、アスパラと一口大に切った鶏肉も加えて和える。

■ブレンダーがなければバジルをみじん切りにして他の調味料と合わせても。
■角切りして茹でたジャガイモを加えて、タコと一緒に和えてもおいしいです。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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