
春のダイエットとデトックスに、鶏胸肉とタケノコのブレゼ。
急に暖かくなってきましたね。コートどころか長袖もいらないくらい。春らしいお洋服を楽しめるのはうれしい反面、油断は禁物。必ず寒の戻りはありますから、そんな日は我慢せず着込んでくださいね。
今回お伝えしたいポイントは2つ。ダイエット(デトックス)と体調管理について。
冬眠前の動物が冬眠に備えて食べたものを身体に蓄えようとするように、人間も冬の間は寒さに備えて身体が溜め込もうとします。そして目覚めた動物と同じように、春は身体が溜め込んでいた老廃物を自然と出していこうとする時期。このタイミングでダイエットを始めるのが一番成功しやすいと言われています。
発酵食品や食物繊維が多いもの、良質なオイルで腸活したり、苦みのある春の山菜を取り入れたり、胃腸の調子を整えたりと総合的に取り組みたいところですが、まずはあっさりしたテイストの食事を意識するだけでも違ってきます。
今回はダイエッターに人気の食材、低脂肪・高タンパクの鶏胸肉を使った蒸し煮料理をご紹介します。合わせるのはデトックス食材のタケノコとセロリ。とくにこれからが旬のタケノコは食物繊維豊富で排便を促す作用があり、痰を排出し、むくみにも良い食材。痰は咳をするときに絡む痰のことですが、身体の中に溜まった粘り気のある余分な水分(老廃物)のことも指します。中国ではメタボ治療に痰を排出する薬を使うこともあるため、ダイエットにも応用できる考え方です。
さて、あっさりテイストが良いとはいえ、さすがにちょっとあっさりしすぎなので、このレシピではおいしくいただくために少しだけ生クリームでミルク風味ととろみをつけました。ちなみに生クリームをさっぱりさせるために加えた梅にも痰を取り除く作用があります。
続いて体調管理について。
ここ数日の寒暖差、身体にこたえますよね。私も身体(自律神経)がついていかず、いきなりの20℃越えの日に少しのぼせた感じになってしまいました。そんなときに良いのがセロリ。のぼせやイライラを鎮める働きがあります。自律神経は肝に関係が深いため、肝に働きかける食材を摂るのがおすすめ。このレシピではセロリや梅がその食材です。また寒暖差ストレスは気の巡りにも影響します。前回ご紹介した柑橘やハーブなども摂ってしっかりケアしてくださいね。
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鶏胸肉とタケノコのブレゼ
セロリと梅のクリームソース
【材料】2人分
鶏胸肉(皮つき) 1枚
タケノコ(水煮) 小1本(100g程度)
セロリ 1本
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
A
白ワイン 大さじ2
水 大さじ3強
B
梅干し(8~10%) 大1個
生クリーム(30~36%) 大さじ2~3(お好みで)
塩 ひとつまみ
コショウ 少々
【作り方】
1. 鶏肉は半分に切り、室温に戻して塩、コショウ(分量外)をふる。タケノコは食べやすい大きさに切る。セロリは薄切りにし、葉の一部を粗みじん切りにする。梅干しは軽くたたく。
2. フライパンにオリーブオイルをひき、鶏胸肉を皮目から入れて中弱火にかけ、焼き色をつける(7分くらい)。裏返してさっと焼いて色が変わったら取り出す。
3. 2のフライパンにタケノコを入れ、焼き色がつき始めたらセロリを加え、セロリがしんなりするまで炒める。セロリの上に取り出した鶏肉の皮目を上にしてのせ、Aを注いでふたをし、中弱火で5分ほど蒸し煮する。(鶏肉に串をさして透明な液体なら火が通っているが、まだなら更に数分加熱する)
4. 3の水分が多ければ鶏肉とタケノコを取り出して煮詰め、Bを加えてとろみがついたら味をみる。梅干しの塩味次第で足りなければ塩少々を加えて調える。
5. うつわにセロリと梅のクリームソースを広げ、鶏肉とタケノコをのせ、セロリの葉を散らす。
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