心と身体を元気にする、薬膳レシピ

甘酢ダレが食欲をそそる! 牛カツレシピで夏バテ予防。

東京はまるで梅雨明けしたかのような猛暑になっていますが、さすがにまだみんな夏バテはしてないよね? と思いつつ、いやいや、してなくてもスタミナつけなくては! と今回はこんなレシピをご紹介。

夏バテ予防のスタミナ食といえば鰻! と言いたいところですが、まずは肉ですよね、肉! そこでご紹介するのが「牛カツとトマト ラッキョウ入りカレー甘酢ダレ」です。
関西人にとって、やはりお肉といえば牛肉なのですよ。実はこのレシピ、先日編集部のみなさんに召し上がっていただいたところ、「牛肉揚げるって大阪っぽいー」と言われてしまいました。そうなのかな??
このレシピは、よりシンプルで簡単にするために牛肉以外はカットしたトマトやミョウガだけにしましたが、アスパラや、インゲン、シシトウ(穴開けてね)、レンチンしたカボチャスライスなどを素揚げ(焼き)して添えても、タレとかなりの好相性。牛肉の揚げ焼きだけで力尽きちゃう(暑いしね)方はレタスだけでもおいしいです。牛カツといってもパン粉まで使うわけではなく、片栗粉をまぶすだけなので比較的簡単。火の通りも気にせず表面がカリッとしていればOKです。

牛肉は気血を補い、胃腸を強くします。トマトは水分補給と消化促進、そして身体にこもった熱も冷ますので暑い日にはぜひ摂ってもらいたい食材。暑いといってもエアコンなどでお腹だけ冷えている人も多いですよね? ミョウガにはお腹を温め、気血の巡りをよくする働きがあります。ラッキョウも同じような効能で、さらにパワフル。カレー粉とともに湿度対策も担います。お酢は巡りに良いものですが、お酢と黒砂糖の甘酸っぱさは水分を作り出すとされますし、ミネラルたっぷりの黒砂糖も巡りをよくし、お腹を労わります。

カレー粉が効いたタレは夏にぴったり! 酸味を効かせたタレはさっぱりとさせてくれるので食欲も増します。しっかり食べてこれからの夏本番に備えましょう。

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牛カツとトマト
ラッキョウ入りカレー甘酢ダレ

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【材料】2人分

牛肉(もも肉など焼き肉用) 150g
塩 少々
片栗粉 適量
エクストラバージンオリーブオイル 適量
ミディトマト 3個
ミョウガ 1個

<タレ>
ラッキョウ甘酢漬け 6個
黒砂糖 大さじ1
カレー粉 小さじ1/2
塩 1つまみ
コショウ 少々
醤油 小さじ1弱
米酢 大さじ3

【作り方】

1. 牛肉に塩をふる。トマトは食べやすい大きさにくし切りする。ミョウガは薄い輪切りにし、さっと水でさらして水分を切る。
2. タレを作る。ラッキョウをみじん切りにしてボウルに入れ、他の調味料も加えて混ぜ合わせる。
3. フライパンに少し多めのオリーブオイルを入れて熱し、水分をペーパーでおさえてから片栗粉をまぶした牛肉を入れ、やや強めの火加減で表面をカリッと揚げ焼きにする。(レアでも良いので中の火の通りは気にせず、表面がカリッとしていればOK)
4. 油を切った3とトマト、ミョウガをうつわに盛り、2のタレをかける。

■牛肉は少し厚めのものがおすすめ。
■油は太白ゴマ油でも。

 

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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