素敵な花束を贈るなら? おしゃれな人が通うフラワーショップ8選。

Interiors 2024.09.14

花を飾る、贈る習慣をもっとセンスアップしたいなら――。モード界御用達の旬な花屋8軒に、8,800円でブーケを依頼。あなたの好みは?


ありのままで美しい、自由な姿の草花を束ねて。

ザ リトルショップ オブ フラワーズ

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神宮前で11年間愛され続けたザ リトル ショップ オブ フラワーズが、7月7日に祐天寺に移転オープン。コロナ禍に花市場から思うように仕入れられなくなり、農家や山採り師から直接草花の買い付けを始めた同店。オーナーの壱岐ゆかりは、これを機に栽培される洋花の美しさと自由気ままに育つ和花や山野草の持つ美しさの違いを知り、両者の素晴らしさを実感。幅広い種類の草花を扱う、"選べる花屋"を目指したいと思うように。今回のブーケもオリエンタルリリーのゼバを中心に、山採りのツツジなど素朴な草花がいい塩梅で添えられている。

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The Little Shop of Flowers
東京都目黒区祐天寺1-22-7
babajiji house内
03-6452-3723
営)インスタグラムで要確認
休)水、木
@thelittleshopofflowers

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凛としたクリーンな花々を、"踊る"シルエットで表現。

ハッカニブンノイチ

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商店街の一角にこぢんまりと気取らず構えるこちらは、妻が花、夫がレコードを扱う、花と音楽の店。扱う花の種類はスタンダードなものが中心だが、「フォルムはひねくれた動きのあるものが好き」とフローリストの下村成恵。店名の由来である映画『8 1/2』のダンスシーンを彷彿とさせる、躍動感あるブーケ作りがモットーだという。右のブーケはオーニソガラム ・サンデルシーやマダガスカルジャスミンなど高低差のある白とグリーンを遊ばせた、まさに"踊る花束"。ウェディング業界出身という強みを生かした彼女ならではの独自のスタイリングに注目して。

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8 1/2
東京都世田谷区豪徳寺1-22-2 MTビル1F
070-9002-8120
営)11:00~20:00(月、水、金〜日) 13:00~20:00(火)
休)木
@8.1.2flower

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どんな生活にも溶け込む、柔和な花に心落ち着く。

ソーセリードレッシング エフェメラル

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代官山の住宅街の細道に佇む、緑あふれる一軒家。足を踏み入れると、天井まで届く圧巻の花のディスプレイがお出迎え。王道のゴージャスなユリやラン類もあれば、親しみやすい野の花も紛れていたり。ゲストには宝探し感覚で花選びを楽しんでもらえるように、すぐには選べないよう"違和感"を生む配置に。今回のブーケは、どんな家にも飾りやすいことを意識して、八重咲きのユリを主役にピリッとボルドーの差し色を効かせたジェンダーレスな仕上がり。花材を多く使ってボリュームを出せる価格設定は、競りでの仕入れによるもの。

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SORCERY DRESSING ephemeral
東京都渋谷区恵比寿西1-31-13
03-6455-3489
営)11:00~19:00
休)月
Instagram: @sorcerydressing

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トーンを落とした"大人のカラフル"を見つけに。

ヴェイン

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"葉脈"を意味するヴェイン。この店は、それぞれ独自の形を持つ葉脈のように、個性のあるカラフルな花々を揃える。色数が多いのに不思議とまとまって見えるのは、彩度の低い色の花で統一しているからだろう。落ち着いたトーンのものを意識して仕入れ、色の種類も常に満遍なく揃うよう心がけている。"北欧の夏至祭"をテーマに作られた今回のブーケは、特別大きな主役は据えずに、ガーベラやヘリオプシスと、可憐な野花をぎゅっと束ねたチャーミングな出で立ち。フランスのJonquilの花瓶など、ヨーロッパ好きの店主が選ぶ雑貨も見逃せない。

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VEIN
東京都世田谷区赤堤1-8-15
営)インスタグラムで要確認
@veintokyo

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"好き"を貫き、ルールのない花選びを楽しむ。

ラブレター

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かつて中野駅前に8カ月間限定店舗としてあった花屋さんが2020年、新中野に満を持して正式オープン。日中はラブレターとして、夜は夫が営む中華料理店、湯気として、同じ空間をシェアしている。フローリストのmemeが仕入れる花は、よく見ると毒っ気があるサラセニアなど、個性派揃い。種類や色のバランスを取ることよりも、彼女の"好き"が優先され、そのセンスを求めて遠方から足を運ぶ人も多い。今回のブーケも3色のオンシジウムのみ、という潔さ! ラブレターが閉店しても、湯気営業中であればサービスブーケを買うことができる。

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LOVELETTER
東京都中野区本町4-5-18 1F
営)13:00~20:00
休)インスタグラムで要確認
@loveletter_meme @loveletter_stores

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個性的な花々を調和させる、巧みな色彩バランス。

ホール

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夫から贈られた花束をきっかけに花に目覚め、フローリストになったというオーナーの綱川禎子。夫が経営する美容室の隣に構えた、丸窓が印象的な小さな店には、陶器やガラスなどの花器に入った可憐な草花がずらり。珍しい花材も多く、遊び心を感じるセレクトだ。ピンクとイエローの爽やかなムードにチョコレートコスモスでダークなアクセントをちりばめ、シックにまとめたこのブーケは、ラッピングのカラーコーディネートまで抜かりがない。その色彩センスとバランス感は、彼女がかつてアパレル業界でディスプレイを手がけていたからこそだろう。

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whole
東京都渋谷区元代々木町25-8
03-6407-0660
営)インスタグラムで要確認
@whole_tokyo

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あくまでナチュラルに、すべての花を主役にする。

ウト

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品種数が多くても互いがケンカしないように、どの角度から見てもすべての花にスポットライトが当たるように、と茎の長さまで計算し尽くされたこのブーケは、昨年6月に開業したウトのもの。鮮やかな花と渋めの葉物が心地よく調和する。「作り込みすぎない、自然な見栄えを形作るのは実はいちばん難しい。ナチュラルメイクと同じですね」と店主の松永佳純。花の色が引き立つよう一切の装飾が削ぎ落とされ、黒と白を基調とした無彩色な店内は、不定期でギャラリーとしても使用。存在感を放つ中央の展示台の奥の舞台に旬の花が整列する。

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uto
東京都世田谷区経堂4-33-21 1F
03-6413-7410
営)インスタグラムで要確認
@uto_flower

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パリのエスプリが漂う、クオリティファーストな花。

パ・ド・ドゥ

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1991年創業の老舗フラワーブティック。一時期パリにも路面店を持ち、長きにわたりあらゆる高級ブランドの定期装花やウェディングなどを担当しているオーナーの田島由紀子が、最も誇りを持っていることは"品質"。信頼のおける産地との繋がり、徹底的な管理こそが、美しい色や日持ちに直結するからだ。1カ月持つといわれる、堀木園芸の上質な3種のローズを主役にしたニュアンスカラーのブーケは、夏の終わりを感じさせるノスタルジックなムード。季節の移ろいを大事にする同店の、毎月変わるテーブルディスプレイもぜひのぞいてみて。

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Pas de Deux
東京都渋谷区神宮前4-11-11 STAGE1 Omote-Sando B1
03-3405-6250
営)12:00~19:00
※土、日、祝のみ完全予約制
無休
https://www.pasdedeux.jp/

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暮らしを彩るアートな花器と花の飾り方。
人気フローリストが伝授する、シチュエーション別の飾り方のコツ。

photography: Aya Kawachi

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